チリ北部の砂漠地帯にある小さな街、サン・ペドロ・デ・アタカマ。
標高2,400mの乾燥地に広がる独特の景観と、旅人が集う居心地の良さで、バックパッカーに人気の街です。
今回は、実際に訪れた経験をもとに、
- カラマ空港からのアクセス
- 宿泊したおすすめホステル
- 火星の谷への観光レポ
をまとめました。
※料金などの情報は2025年3月のものです(1チリペソ=0.16円)。
サン・ペドロ・デ・アタカマとは?街の雰囲気
サン・ペドロ・デ・アタカマ(San Pedro de Atacama)は、砂漠の真ん中にある人口わずか数千人の街。土壁と白い建物が並び、乾燥した空気と青空が旅情をかき立てます。
小さな街なので、レストランや宿、ツアー会社はすべて徒歩圏内。バックパッカーにとっては居心地がよく、世界中から旅人が集まっています。

カラマ空港からのアクセス

最寄りの空港はカラマ(El Loa空港)。そこからサン・ペドロ・デ・アタカマまでは、シャトルバスがあります。
- 料金:15,000チリペソ(約2,400円)※2025年3月
- 所要時間:1時間半〜2時間
- 空港到着ロビーでチケット購入可能
- サン・ペドロ・デ・アタカマの宿まで送ってくれる
空港からサン・ペドロ・デ・アタカマまでは公共交通がないため、このシャトルが最も一般的です。カラマ市内からはバスが出ているようなので、節約したい人はその方法も検討するといいでしょう。
道中は荒涼とした砂漠が続き、「本当にこんな場所に街があるのか?」と思うほどでした。パタゴニアから来ただけにその景色の違いに驚きました。

宿泊したおすすめホステル「Casa Voyage Hostel」
宿の基本情報
Casa Voyage Hostel
・立地:街の中心から徒歩10分
・料金:14USドル(約2,100円)※2025年3月
・設備:Wi-Fi、キッチン、共用スペース、ツアー申し込み可能
・おすすめポイント:中庭が開放的
宿の様子
入り口は壁に囲まれセキュリティはしっかりしています。

中庭にはプール。

共有スぺースも広々。

ベッドにはカーテンが付いていてプライベートは確保できます。

泊まってみた感想
広々とした中庭があり、開放的な雰囲気がありました。小さいながらもプールがあり、アフリカにあるバックパッカー宿を彷彿とさせます。
各国から来た旅行者と交流しやすい環境で、実際宿ではイベントをやっていました。キッチン完備で自炊も可能です。
宿の雰囲気が心地よく、「もう少し長く滞在してのんびりしても良かったな」と思える場所でした。
火星の谷(Valle de Marte)を歩いて訪問
火星の谷の基本情報
火星の谷(Valle de Marte)
・入場料:6,000チリペソ(約1,000円)※2025年3月
・オープン時間:8:30〜20:00
・最終入場時間:徒歩17:30/自転車18:00/車19:00
・アクセス:入り口までサン・ペドロ・デ・アタカマから2.4km(徒歩だと30〜40分)。ビューポイントまではさらに1〜1.5時間
実際の様子
私は歩いて行ってみました。街のすぐ外からも景色がいいので、時間がない人にはおすすめ。

街から30分ほどで火星の谷入り口へ。ここで入場料を払います。最終入場時間が決まっているので注意です。

周りを崖に囲まれた道を歩きます。時々すれ違う車が巻き上げる砂埃が、鬱陶しかったです。

車が数台停まっている場所から坂道が始まりました。車は登れないようです。結構砂がゆるいため、靴の中に砂が入ってきました。

坂を登り切ったらビューポイントまでもうすぐ。

入り口から1時間でビューポイントへ着きました。眼下にはえぐられた赤ちゃけた谷が広がり、遠方には雪を被った山を見渡せました。この景色が火星かどうかはわかりませんが、なかなか見られる景色ではありません。

おそらくここから見る夕日は綺麗でしょう。夕日を待たずして、私は来た道を引き返し街へ戻りました。
火星の谷の正直な感想
街から歩いて行ける距離でこれだけの景観が楽しめるのは魅力的でした。ただ「火星」という名前に期待しすぎていたせいか、思ったよりスケール感は控えめ。個人的には、トルコ・カッパドキアやヨルダン・ペトラ遺跡をコンパクトにしたような印象でした。
それでも、ビューポイントから眺める赤茶けた谷と遠くの雪山のコントラストは見応えがあり、訪れる価値はあると思います。
また歩いて行くにはやや遠いので、街で自転車をレンタルすることをおすすめします。
近くには「月の谷」もあるようなので、火星か月どちらに行くか検討してみてもいいでしょう。
食事スポット|旅人に人気のRestaurant Tara
私は行けませんでしたが、旅人すすめられたのが「Restaurant Tara」。
コスパが良く、ボリュームも満点とのこと。バックパッカーにはうれしい存在です。
ウユニ塩湖ツアー
サン・ペドロ・デ・アタカマは、ウユニ塩湖ツアー(ボリビア行き)の出発地としても有名です。
こちらについては別記事で詳しくまとめる予定です。

まとめ|砂漠の街でしか出会えない旅を
サン・ペドロ・デ・アタカマは、砂漠の非日常的な風景と、旅人が集う独特の居心地の良さが共存する街です。私は1泊しかしませんでしたが、数日滞在して周辺を散策してもよかったなと思える雰囲気がありました。
カラマ空港からのアクセスも簡単で、街歩きや火星の谷など周辺の観光も気軽に楽しめます。
ウユニ塩湖ツアーとあわせて訪れる人も多いので、南米旅のルートにぜひ組み込んでみてください。
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