パタゴニアを代表するハイライト「トレス・デル・パイネ国立公園」へ向かう玄関口となる町、プエルト・ナタレス。小さな港町ですが、宿やスーパー、レストランがそろい、トレッキング前後の拠点としてとても便利です。
この記事では、私が実際に滞在して利用してわかったおすすめ宿・便利なスーパー・ローカルレストラン・事前準備のポイントをまとめました。これからトレッキングを計画している方の参考になれば幸いです。
※料金などの情報は2025年2月のものです。この記事では2025年2月の公式レートで1チリペソ(CLP)=0.16円で計算しています。
プエルト・ナタレスとは?|トレス・デル・パイネの玄関口の町
プエルト・ナタレスは、チリ南部にある人口2万人ほどの港町。バスターミナルや宿が集まっており、町は徒歩で回れるサイズ感です。
町自体は小さいですが、トレス・デル・パイネ国立公園への拠点として、毎年多くの旅行者でにぎわいます。
プエルト・ナタレスのおすすめ宿
Hostel 53 Sur|アットホームでフレンドリーな宿
Hostel 53 Surの基本情報
Hostel 53 Sur
・立地:バスターミナルから徒歩10分(800m)
・料金:17,500CLP(約2,800円)※2025年2月
・設備:Wi-Fi、キッチン、共用スペース
・おすすめポイント:アットホーム、フレンドリー、朝食付き
宿の様子
宿の外観はこんな感じ。

受付と共用スペース。アットホームな雰囲気です。

キッチンはこじんまりしていますが、設備は整っています。

これが部屋です。窓が大きく明るいです。

朝食は手作りで、日によって異なります。このパンケーキはおいしかったです。

Hostel 53 Surに泊まった感想
私はHostel 53 Surに合計5泊しました。宿はこじんまりしており、清潔感は素朴ながら不便はありません。街の中心からは少し離れていますが、その分落ち着いて過ごせます。
スタッフもとてもフレンドリーで快適に過ごせました。朝食はシンプルですがおいしかったです。早朝のバスに乗る人のために朝食も合わせてくれるのでありがたいです。またハイキングに行ってる間有料で荷物を預かってくれます。トレス・デル・パイネ国立公園へのハイキングの拠点としてはおすすめです。
Puma House|泊まれなかったけどおすすめの宿(レンタル可能)
Puma Houseは人気の宿で、トレッキング用品をレンタルできる点が魅力。テント・寝袋・マットなどを現地調達できるので、装備を持ち込まずにトレッキングを楽しみたい人におすすめです。人気のため予約は早めに埋まりがちなので注意。
Puma House
・立地:バスターミナルから徒歩11分(850m)
・料金:18USドル
・設備:Wi-Fi、キッチン、共用スペース
プエルト・ナタレスでハイキング準備に便利なスーパー
プエルト・ナタレスでは、トレッキング中の食料を事前に揃えておく必要があります。おすすめは以下の2軒。
Unimarc|品揃え豊富で旅行者向け
輸入品やインスタント食品、お菓子など品揃えが良く、旅行者には買いやすいお店。行動食や保存食をまとめ買いするのに便利です。

Unimarcでの参考価格(※2025年2月)
パスタ400g:760CLP(約120円)
スープ1袋(3杯分):660CLP(約100円)
サラミ100g:3,740CLP(約600円)
チーズ250g:3,550CLP(約600円)
ピーナッツ1袋(380g)2,790CLP(約450円)
量り売りパン100g:220CLP(約35円)
Supermercado Superfrut|地元民に人気で価格が安い
地元の人で賑わうスーパー。品揃えはUnimarcほどではないですが、価格が比較的安いです。

Supermercado Superfrutでの参考価格(※2025年2月)
インスタントヌードル1袋(85g):490CLP(約80円)
インスタントマッシュドポテト1箱(125g):1,490CLP(約240円)
グラノーラ1箱(370g):2,590CLP(約400円)
ビスケット1袋:890CLP(約140円)
りんご100g:340CLP(約50円)
バナナ100g:200CLP(約30円)
ワイン(紙パック1L):2,890CLP(約460円)
ビール(500ml):1,000CLP〜(約160円〜)
使い分けのコツ
数日分のハイキング食料を揃えるなら、2つのスーパーを上手に使い分けるのがコツです。
- まず値段が安いSupermercado Superfrutで必要なものを購入
- 品揃え豊富なUnimarcで足りないものを補充
このように使い分けると効率よく準備ができます。
ハイキングにおすすめ食材
ここでは実際に私が7泊8日のOサーキットに持って行った食材からおすすめを紹介します。
- インスタントマッシュドポテト
水に溶かすタイプのマッシュドポテトは、結構ボリュームがあるのでお腹を満たすのにおすすめ。 - パスタ+スープ
スープに入れてスープパスタにすれば、重くなりがちなソースを買わなくていいです。 - サラミ、チーズ
たんぱく質を摂るためにおすすめです。
ちなみに私は7泊8日の食料(写真)で合計約40,000CLP(約6,500円)かかりました。この量で8日分は少し足りなかったなと感じました。国立公園のキャンプ場には売店もあるので食料は購入できます。ただし、売店の価格は市内スーパーより高めなので注意。

おすすめレストラン|ローカルフードを味わえる
Patagonia’s Food
名前の通りローカルフードを味わえるお店です。中でもピチャンガ・カリエンテ(Pichanga Caliente)は、チップス、肉にピクルスからトマトまで様々な野菜をトッピングしたもので、ボリューム満点で様々な味を楽しめます。長いバス移動やトレッキング後の一息にはおすすめです。

トレッキング前にしておきたいその他の準備
トレス・デル・パイネを快適に歩くためには、宿や食料だけでなく事前準備も重要です。
Wトレック・Oサーキット・公園内の宿泊は要予約
トレス・デル・パイネ国立公園の数日歩くWトレック・Oサーキットのキャンプ場などの宿泊施設は事前に予約が必要です。シーズン中は数ヶ月前から予約が埋まってしまうので、早めの予約が必要です。
Wトレック・Oサーキットの予約についてはこちら
→トレス・デル・パイネ国立公園Oサーキットキャンプサイトの予約方法
国立公園バスの往復予約
プエルト・ナタレスから公園までのバスは、ハイシーズンにはすぐ満席になる可能性があります。往復チケットを早めに予約しておくと安心です。
バスチケットはバスターミナルで購入できますが、バス会社によってはオンラインで予約可能です(Bus-Sur公式サイトなど)。
プエルト・ナタレスからトレス・デル・パイネ国立公園までのバスは、国立公園の入り口であるラグーナ・アマルガ(Laguna Amarga)まで行きます。ラグーナ・アマルガから登山口までは7km離れており、シャトルバスが出ています。シャトルバスは片道45,000CLPもしくは6USドルで現金払いのみです(※2025年2月)。
バス会社によってはプエルト・ナタレスから登山口まで行くバスもあるようなので、バスターミナルで確認してみるとよいでしょう。
国立公園入場料(オンライン購入)
公園入り口でも購入可能ですが、事前にオンラインで購入すれば、当日並ぶ手間を省けます。チケットはこちらから購入できます。チケットの料金は日数によって違うので、公園内に滞在する日数に応じたチケットを買いましょう。
滞在日数 | 国立公園入場料(外国人) |
---|---|
1〜3日 | 32,400CLP |
4日以上 | 46,200CLP |
現金の準備
国立公園内のシャトルバスでは現金払いしかできません。チリペソやUSドルを余裕を持って用意しておきましょう。
帰ってきてからの宿予約
トレッキング後は疲れているので、戻ってから泊まる宿を先に押さえておくのがおすすめです。
まとめ|プエルト・ナタレスで快適に準備してからトレッキングへ
プエルト・ナタレスは、宿・スーパー・レストラン・準備環境がそろった便利な町です。
しっかりとプエルト・ナタレスで準備を整えたら、あとはトレス・デル・パイネの大自然を思い切り楽しむだけです!
Oサーキットの体験レポートはこちら
>【体験記】パタゴニア・トレス・デル・パイネOサーキット7泊8日|日別ルートとキャンプ場レポート
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