パタゴニア旅行で最初に迷うのが「どこを回るか」「どう移動するか」。
広大なエリアに絶景スポットが点在しているため、無計画に動くと時間も費用もかかってしまいます。
この記事では、フィッツロイ・ペリト・モレノ氷河・トレス・デル・パイネといった王道スポットに加え、効率的な移動方法やモデルルート、費用感を紹介。現地を実際に旅した経験をもとに、これからパタゴニアを訪れる方に役立つ情報をまとめました。
パタゴニアはどこ?地図で整理
パタゴニアは南アメリカのアルゼンチンとチリにまたがる南緯40度以南のエリアに広がっています。南北約2,000kmあり、日本の国土の3倍もの広さがあります。パタゴニアは広いため移動するのも大変で、効率的な移動プランを立てる必要があります。

パタゴニア観光で外せない王道スポット
フィッツロイ(エル・チャルテン)

世界中のハイカーの憧れの地であるフィッツロイ。有名ブランド・パタゴニアのロゴにもなっている山です。フィッツロイのベースであるエル・チャルテンから歩いて行けるトレイルがたくさんあり、日帰り〜数日トレッキングが可能です。
➡︎【2025最新】パタゴニア・エル・チャルテンでフィッツロイ・ハイキング完全ガイド
ペリト・モレノ氷河(エル・カラファテ)

エル・カラファテからもアクセスのいいペリト・モレノ氷河。巨大な氷河、氷河の崩壊の瞬間などを目の前で楽しめる、パタゴニアを訪れる人の多くが目指す名所です。
➡︎ペリト・モレノ氷河完全ガイド|エル・カラファテからの行き方・バス料金・入場料・体験レポ
トレス・デル・パイネ国立公園(チリ)

チリ側のパタゴニアで人気なのがトレス・デル・パイネ国立公園。日帰りだけでなく、Wトレック・Oサーキットといった数日〜1週間の本格トレッキングまで楽しめます。これらのトレッキングは事前予約・装備準備が必須です。
➡︎【体験記】パタゴニア・トレス・デル・パイネOサーキット7泊8日|日別ルートとキャンプ場レポート
その他の見どころ
バリローチェ

パタゴニア北部に位置するサン・カルロス・デ・バリローチェ。「南米のスイス」と呼ばれるリゾートタウンで、チョコレートや湖畔リゾート、日帰りハイキングも人気です。
➡︎バリローチェ観光まとめ|おすすめ宿・空港から市内アクセス・買い物情報【実体験レビュー】
ウシュアイア

かつて世界最南端の街だったウシュアイアは、「世界の果て」の街として健在です。街歩きだけでなく、フエゴ国立公園やエスメラルダ湖トレッキングなどが楽しめます。
➡︎【ウシュアイア観光ガイド】「世界の果て」おすすめスポットと街歩きの楽しみ方|周辺のハイキングコース
移動のポイントと効率的なまわり方
バス移動:安くない+長時間
パタゴニアでのバスの料金は高額で、時間がかかります。バリローチェ〜エル・チャルテンは約3万円した上に25時間以上かかりました。プエルト・ナタレスからウシュアイア行くのには2本のバスに乗り2日かけて行きました。
ただしバスの旅はパタゴニアの風景や大きさを体感できるので悪い点ばかりではありません。時間がある人にはおすすめです。
➡︎25時間半!バリローチェからエル・チャルテンへバス移動する方法と体験談
➡︎プエルト・ナタレス〜ウシュアイアをバスで移動する方法|ルート・料金・体験レポ
飛行機を組み合わせるのが効率的
場所や時期によってはバスと飛行機の値段が変わらないことがあります。アルゼンチンであればアルゼンチンなど、同国内の飛行機移動だと比較的飛行機は安くなります。広大なパタゴニアでは飛行機を使うのが時間を節約しながら移動できる手段です。
モデルルート例
王道の「フィッツロイ・ペリト・モレノ氷河・トレス・デル・パイネ」を中心に見て周るのであれば、空港のあるエル・カラファテを拠点としてアルゼンチン内を飛行機移動し、見どころまではバス移動というのが効率的です。
- ブエノスアイレス →(飛行機)→ エル・カラファテ(ペリト・モレノ氷河)
- エル・カラファテ →(バス)→ エル・チャルテン(フィッツロイ)
- エル・カラファテ →(バス)→ プエルト・ナタレス(トレス・デル・パイネ)
- その後ウシュアイアへ飛行機移動が現実的

バス料金(2025年2月時点)
区間 | 所要時間 | 料金 | 補足 |
---|---|---|---|
エル・カラファテ〜エル・チャルテン | 約3時間 | 約5,500円 | 1日数便 |
エル・カラファテ〜ペリト・モレノ氷河 | 約1.5時間 | 約6,000円(往復) | 往復運行 |
エル・カラファテ〜プエルト・ナタレス | 7〜8時間 | 4,600〜5,800円 | 国境待ちあり |
プエルト・ナタレス〜トレス・デル・パイネ | 約2時間 | 約2,300円 | 公園入口まで |
パタゴニア旅行の基本情報
物価
宿泊・食事・移動費はアルゼンチン国内の平均より高く、バス料金は飛行機並みに高額です。
シーズン中のドミトリーベッドの料金※2025年2〜3月
エル・チャルテン:3,000〜4,000円
その他のパタゴニア:約2,500円
また国立公園入場料も高額で、トレス・デル・パイネのWトレック・Oサーキットのキャンプ場・宿泊施設なども安くはありません。なるべく安く済ませるには早めの予約が必須です。
➡︎【南米パタゴニア】トレス・デル・パイネ国立公園Oサーキットキャンプサイトの予約方法
気候と服装
パタゴニアは夏でも朝晩冷え込み、風が強く吹く場所として有名です。天気も非常に変わりやすいため、ダウンや防風ジャケット必携です。
トレイルによっては夏でも雪が降ることもあるので、トレッキングにはしっかりとした装備が必要です。
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- 世界の果て・ウシュアイアは見どころたくさん➡︎【ウシュアイア観光ガイド】「世界の果て」おすすめスポットと街歩きの楽しみ方|周辺のハイキングコース
まとめ|広大なパタゴニアを効率よく旅して満喫
パタゴニアは想像以上に広大で、効率よくまわるには飛行機とバスをうまく組み合わせるのがポイントです。
王道の「フィッツロイ・ペリト・モレノ氷河・トレス・デル・パイネ」を中心に、自分の興味や日程に合わせてルートを組み立てれば、濃厚なパタゴニア体験ができます。
移動は大変ですが、その先に広がる景色は一生心に残るもの。今回紹介した関連記事も活用しながら、自分だけのパタゴニア旅をプランニングしてみてください。
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