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【モロッコ】トドラ渓谷ハイキング情報&地図

トドラ渓谷ハイキング
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こんにちは、ノーウェアマンです。

モロッコのワルザザートからティンジルを経由してトドラ渓谷まで来ました。私がトドラ渓谷にきた理由は「ハイキング」。絶景が見れるということでやってきました。

この記事では「トドラ渓谷ハイキング情報&地図」を紹介します。

前回の記事では「ワルザザートからトドラ渓谷へカスバ街道を行く/トドラ渓谷のおすすめ宿」を紹介しました。

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トドラ渓谷とは?

トドラ渓谷はモロッコを北東から南西に縦断しているアトラス山脈の東側に位置しています。石灰石が川の流れによって深く削られた渓谷は景勝地として知られており、モロッコ国内外から多くの観光客が訪れる場所となっています。

私はこのトドラ渓谷にある村に3泊滞在し、ハイキングや村の散策などをして過ごしました。

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トドラ渓谷ハイキング

トドラ渓谷はロッククライミングの場所として有名です。またハイキングする場所としても知られており、特に海外からの観光客が訪れます。

正式な名称かはわかりませんが「Todra Gorge Loop Hike(トドラ渓谷ループハイク)」と呼ばれているハイキングルートがあり、約11km高低差約600mの周回ルート約4時間ほどかかります。ロンリープラネットモロッコ版でも「The Todra Loop」として紹介されています。

といってもこのルートは正式なハイキングルートというよりは、現地の遊牧民(ノマド)が利用している生活路をたどる感じで、実際ノマドの集落も通過します。なので看板などはなく人が歩いた形跡などはありますが、迷いやすいルートです。確かに迷いそうなところはありましたが、注意深く歩けば難しくもありません

ハイキングマップ

Maps.meの地図

この時は知らなかったのですが、Maps.meにはルートがあります。なのでMaps.meの地図をダウンロードしておくといいでしょう。

Maps.meのソースOpen Street Mapでも確認できます。


大きな地図を表示

手書きの地図

この時私はネットで地図を見つけることができず、トドラ渓谷の宿に着いた日に宿のオーナーに聞いてみると「明日地図を渡すよ」と心強い言葉をもらったので安心してその日は眠りにつきました。

翌朝いざオーナーに地図をもらおうとすると、おもむろにそこら辺にあった裏紙を手に取りペンで地図を書き始めました。私はてっきり印刷されたものがあると思い意表をつかれたのですが、オーナーは説明しながら地図を描いていくので集中して耳を傾けます。そして渡されたのがこの地図。

渡された手書きの地図

まずは右下の横線が並んでいるところからスタートです。この横線はトドラ渓谷を過ぎた後にある「階段」を示しています。どうやら登っていくと「Square(広場)」がありここを「Left(左)」に進みます。「5min(5分)」歩いて谷(点線)から外れ「Right(右)」に進みます。「Nomad(ノマド)」の集落を通過し、しばらくして「Left(左)」に進み「Village(村)」に戻ってくる、という感じです。非常にざっくりとしています。

ここからはこの地図に基づいてルートを説明しますのでしばしお付き合いください。大丈夫です、後ほどちゃんとした地図を紹介しますので笑

果たしてこの地図で行けるのかと不安になりましたが、迷ったら戻ればいいと思い出発。ペットボトルの水と前日の夕食とこの日の朝食の残りをランチとして持って行きました。もちろんながらハイキングルートに店などはありません。村には小さなスーパーがいくつかあるのでそこで買うこともできます。

宿を出発。この日は快晴
①まずは渓谷へ

まずは宿を出発。私が泊まった宿はトドラ渓谷から30分ほど歩いた場所にあります。

道路を歩いても行けますが、私は川の畑沿いを渓谷の方へと歩いて行きました。川の水は透き通ってきれいで、オリーブの木々を抜けていく気持ちのいい散策路です。途中多くのツアー客とすれ違いました。

川沿いに広がる緑の畑はオアシスと呼ばれており、赤茶けた乾いた大地の中で豊かな恵みを与えてくれているようです。畑にはおそらくケール(もしくはキャベツの一種)が育てれれていました。

川沿いのオアシスに広がる畑

オアシスから道路へ戻りトドラ渓谷へと歩いて行きます。すると目の前にはそそり立つ急峻な渓谷が…!! その狭い谷の間に川と道路が続いています。

渓谷の落差は高いところでは400mほどで、約600m続いています。狭いため渓谷内は日陰でしたが景色は圧巻でした。多くの観光客、特にツアー客が訪れていて、お土産屋さんも並んでいました。

ここがトドラ渓谷の核心部で、多くの観光客はこの渓谷しか見に来ません。私はそんな観光客の間を抜けてさらに進みます。

急峻な崖がそそり立つトドラ渓谷
②階段から登る

狭い渓谷が次第に広がって行きました。そろそろ手書きの地図が示す「階段」があるはずです。

渓谷が開けてくる

すると道の両側に駐車場があり、左側の駐車場の奥に階段がありました。欧米人観光客が下りて来ていたので、どうやらここがハイキングルートの登山口のようです。

駐車場の奥に階段がある

階段はすぐに終わってしまいました。人の踏み跡をたどっていきます。ところどころケルン(人為的に石を積んで目印にしたもの)があり、それも目印にしました。

階段から先の道

私はしばらくは谷底を歩いていたのですが、上の方から声がしたので上に上がると割とはっきりとした道がありました。おそらくこれがルートのようです。階段からのルートは谷を右手にした斜面にあるようです。

渓谷の賑やかさからはかけ離れ、圧倒的に人は少ないです。現地の人やハイカーに出会したのは数回でした。静けさを求めるにはもってこいの場所です。次第に標高が上がり景色が広がっていきます。

途中ロバを連れたノマド民族のおばちゃんとすれ違いました。おばちゃんは私を見るなり「フォト!フォト!」と叫んできたので、持っていたカメラに手をかけると「10ディルハム!」と言ってきたので写真を撮るのはやめました…。

登山道から見た景色
③広場へ

道が次第にジグザグになっていき、尾根が見えて来ました。すると広いなだらかな場所に上がって来ました。手書き地図で言うところの「Square(広場)」ですが、登山用語で言うところのコル(鞍部)でしょう。階段(登山口)から約1時間かかりました。

「広場」

手書き地図ではここで「Left(左に行く)」といっているので左に行きます。石で積まれた「矢印」もあったのでそのまま進みます。道は上りが続きます。

実はこの道は地図が示すところのルートではなく、山頂へ行く道だったのです。結果として絶景が堪能できたので良かったのですが、また「広場」へ戻らなくては行けません。しかしサイドトリップとしては非常におすすめです。

「山頂」へ行く道を示す矢印
④山頂へ

登りは次第になだらかになりだだっ広いところを歩いていくと看板が見えてきます。

「広場」から20分ぐらいでつきました。どうやら山頂のようです。看板には標高2061mと書かれており、渓谷が標高約1400mなので約600m登ったことになります。

「山頂」にある看板

ここからの景色は最高でした。トドラ渓谷への中継地であるティンジル(Tinghir)や先の方まで見渡せました。私はここでランチを食べしばらくのんびりしていました(犬連れのハイカーがやってきて犬に懐かれて「ひとり静か」とは行きませんでしたが。それはそれで良かったですが)。

「山頂」からの景色
⑤広場を左へ

再び「広場」へ戻ります。山頂までの道の(山頂から広場へ下りながら見て)右に道がありました。これが階段(登山口)から上ってきて「広場」から「Left(左へ行く)」場所です。

「山頂」から戻る道から見た「広場」。道はこの「右」にある
⑥5分歩いたら右へ

谷沿いに道があり下っていきます。

「広場」から続く道

しばらくして谷から外れます。これが手書き地図で言うところの「5min(5分)」歩いたら「Right(右へ行く)」場所のようです。そのまま谷沿いに下って行かないように気をつけましょう

「谷」を行かず「右」へ行く
⑦ノマド集落

道は斜面に斜め登りしていくような感じで続きます。しばらくすると石で人為的に積まれた壁が集まっているところがあり、どことなく生活感が漂っていました。これが手書き地図の「Nomad(ノマド)」の集落のようです。

もっと大きなしっかりした集落をイメージしていたのですが、非常にシンプルで「こんなところで生活できるのか」という感じでした。家の前でおじさんが火を起こしていたのでこれは家のようです。おじさんにジェスチャーで「道はあっち?」と尋ねると「そうだ」と(ジェスチャーで)返ってきたのでさらに進みます。

「ノマド」の集落

今度はなだらかな尾根に出ました。正直ここからは目印があまりなく辿るべき道がはっきりしていなかったのですが、遠くに踏み跡ケルンなどが見えたのでその方へ進みます。尾根からは下りになります。

「尾根」から見た景色。遠くに道があるのが見える
⑧左へ

しばらく下ると左手にトドラ渓谷の村が見えてきます。

すると今度は別の「広場」が見えてきました(手書き地図には示されていませんが)。そこから道も見え、人為的に積まれた石が見えますのでそこまで降りていきます。

別の「広場」が見えてくる

この「広場」が手書き地図で言うところの「Left(左に行く)」場所のようです。村に向かって谷沿いに道があるのが見えます。

「広場」から「村」へ続く道

ここからは道ははっきりしていてただ下りていくだけです。

下りていくと村の外れの鉄塔へと辿り着きます。ここからの景色もよく、時間がない人や歩く自信がない人はここへ来るだけでも景色を楽しめます。

鉄塔(手前にひとつ、奥に赤白の鉄塔がひとつ)までたどり着く。ここからの眺めもいい

村に戻るにはレストラン「Restaurant Les Jardins De Todgha」が目印です。逆に反対側から歩く人や鉄塔だけに行きたい人はこのレストランを目標にするといいと思います。このレストランの入口の前(写真を撮っている方向の真後)に鉄塔への階段があります。

Restaurant Les Jardins De Todghaの入口

川を渡り宿へ戻ってきました。宿を出発して約4時間かかりました。

自作ハイキングマップ

描いてもらった地図は要点は押さえており非常に役立ちました。でもやはりわかりにくい…というわけで地図を作りました。

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トドラ渓谷の注意点

①迷いやすい

看板があるわけではないので迷いやすいです。実際迷って別の道を歩いているハイカーを見かけました。迷いそうなところはありましたが、注意深く歩けば難しくもありません。ただ踏み跡ケルンが必ずしも正しい道(行きたい道)であるとは限らないので注意が必要です。

なのでMaps.meの地図をダウンロードしておくことをおすすめします。私はSIMは使っていなかったので電波の状況は未確認です。不安な人はガイドを雇うという選択肢もありますが、すれ違ったハイカー(ほぼ欧米人)はガイドなしで登っていました。

ケルンが必ずしも行きたい道にあるとは限らない

②天候

私が歩いた12月中旬のこの日は快晴で日中は暑いほどでした。しかしアフリカと言えどモロッコは日本とほぼ同じ緯度で朝夜冷え込みます

また数日後バスでこの付近を通った時に山の上(2000m付近)に雪が積もっているのを見かけました。冬に歩こうと思っている人は防寒着は持って行ったほうがいいでしょう。また夏はかなり暑くなることが予想されます。木がないので日影は全くありません。

別の日(12月中旬)マラケシュへ戻るバスから見た風景。アトラス山脈を越える峠(2000m)付近には雪が積もっていた

③水と食糧

ハイキングルート上には出発地点の村以外店などはありません。少なくとも水は用意したほうがいいでしょう。また一周しようとすると4〜5時間かかります。お腹が空いた時のために何か食べるものを持っていくのをおすすめします。

村には店やレストランがある
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まとめ

この記事では「トドラ渓谷でのハイキング情報&地図」を紹介しました。

ルートからの景色は日本で見ることのできないまるで別の星のような絶景で、正直もう一回歩いてもいいなと思いました。特に山頂は静かで数十分のんびり滞在してしまいました。絶景の中を静かにのんびりと歩きたい人にはおすすめです。

次回の記事では「トドラ渓谷からメルズーガへバス移動/メルズーガの宿情報」を紹介します。

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