パタゴニアの小さな街・エル・チャルテンは、フィッツロイへの玄関口。街から直接歩き出せるトレイルが整備されており、日帰りハイキングから数日間のトレッキングまで楽しめます。
この記事では、最新の入場料・キャンプ場情報をふまえつつ、実際に歩いた体験を交えておすすめルートを紹介します。
本記事では以下をまとめています。
- フィッツロイ・ハイキング代表ルート(日帰り/2泊3日)
- 最新の入場料・キャンプ場料金(2024/25シーズン版)
- 実際に歩いてわかった体験談・注意点
- 装備・持ち物・荷物預け情報
エル・チャルテンとフィッツロイ・トレッキングの基本情報
エル・チャルテン(El Chalten)はセロ・フィッツロイ(Cerro Fitz Roy)の麓に位置する街で、このフィッツロイや氷河を間近で見る数多くのハイキングコースの拠点でもあります。このためエル・チャルテンは「アルゼンチンのトレッキング首都」と呼ばれています。

フィッツロイは有名アウトドアメーカー「パタゴニア」のロゴのデザインにもなっている山。その特徴的な姿は多くの人を惹きつけ、フィッツロイを一目見ようと世界中のハイカーの憧れの地にもなっています。
エル・チャルテン周辺のハイキングシーズンは、南半球の夏である11〜3月です。この時期は世界中から多くのハイカー・観光客が訪れます。
エル・チャルテン周辺のハイキングコースについてはelchalten.comで詳しく紹介されています。
入場料・キャンプ場料金について(2024/25シーズン最新情報)
これまでエル・チャルテン周辺のハイキングコースやキャンプ場は無料で利用できましたが、2024/25シーズンから入場料とキャンプ場利用料が導入されました。
一般料金 2024/25シーズン | 支払い方法 | |
---|---|---|
国立公園入場料 (1日) | 45,000ペソ ※2日目半額 | オンラインor入場ブース ▶︎詳しくはこちら |
各キャンプ場利用料 ・Laguna Capri ・Poincenot ・Agostini | 18,000ペソ | オンライン ▶︎詳しくはこちら |
導入直後はチェックが緩く、実際には支払わずに歩けてしまうケースも多かったようです。
私が訪れたのも入場料導入直後でした。フィッツロイを見に行けるトレイルはいくつかあるのですが、入場料を徴収するブースは1つのトレイルの入り口にしかなく、体制がまだ十分に整っていないようでした。
ただし今後は規制が強化される可能性が高いため、必ず最新情報を確認してルールを守ることをおすすめします。
日帰りでも楽しめる代表的ルート

ラグーナ・デ・ロス・トレス(Laguna de los Tres)
・所要時間:往復約8〜10時間
・距離:往復約25km
・難易度:中級
・アクセス:エル・チャルテンから歩いていける

フィッツロイを間近で見れるラグーナ・デ・ロス・トレス(Laguna de los Tres)までの代表的で最も人気のあるルートです。しかし往復で8〜10時間かかる本格的なハイキングコースなので、それなりの装備や準備が必要です。朝焼けに染まるフィッツロイを見るために夜中から歩き出す人も多いです。
途中のラグーナ・カプリ(Laguna Capri)からもフィッツロイの眺めはよく、時間がない人はここまで来るだけでもおすすめです。

2泊3日で歩くおすすめトレッキングコース

ラグーナ・デ・ロス・トレス〜ラグーナ・トーレ(Laguna de los Tres〜Laguna Torre)
1日目:エル・チャルテン〜ポインセノット・キャンプ場
2日目:ポインセノット・キャンプ場〜ラグーナ・デ・ロス・トレス〜アゴスティニ・キャンプ場(ラグーナ・トーレ)
3日目:アゴスティニ・キャンプ場〜エル・チャルテン
・所要時間:2泊3日(1泊2日も可)
・距離:約30km
・難易度:中級
・アクセス:エル・チャルテンから歩いていける

1日目にポインセノット(Poincenot)、2日にアゴスティニ(Agostini)でキャンプしてエル・チャルテンに戻るという2泊3日でフィッツロイや周辺を満喫するコースです。
1日目はポインセノットでキャンプするので、翌日夜明けのフィッツロイに合わせて余裕を持ってラグーナ・デ・ロス・トレスまで行けます。2日目はアゴスティニすぐそばのラグーナ・トーレ(Laguna Torre)まで足をのばします。
どの日も歩行距離が10km前後なので余裕を持って歩けます。歩くのが早い人は1泊2日でも歩けると思います。



実際に歩いたルート体験記|3泊4日
私はポインセノットで2泊、ラグーナ・カプリで1泊し、3泊4日かけて歩きました。ポインセノットをベースにラグーナ・デ・ロス・トレスやラグーナ・トーレまで足をのばしました。
1日目|ポインセノットへ+ラグーナ・デ・ロス・トレス
1日目はラグーナ・トーレの登山口からポインセノットを目指しました。登山道からもフィッツロイが見渡せました。

ポインセノットでテントを設営した後、ラグーナ・デ・ロス・トレスまで行きました。翌朝にも行くつもりだったのですが、天気が良かったので行っておくことにしました。

ポインセノットまではそこまで急な登りはなかったのですが、ポインセノットからラグーナ・デ・ロス・トレスまでは急登が続きます。荷物は最小限でしたが、結構きつかったです。

そしてラグーナ・デ・ロス・トレスへ。目の前にはフィッツロイがそびえ立っていました。私にとって憧れの地だったので感動。しばらくこの景色を堪能しました。

私がラグーナ・デ・ロス・トレスに着いたのは昼過ぎ。昼頃からフィッツロイは逆光になるので、ラグーナ・デ・ロス・トレスまで来るなら午前中がベストです。
2日目|朝焼けのフィッツロイを見る
翌朝朝焼けに染まるフィッツロイを見るために、暗いうちにポインセノットを出発しラグーナ・デ・ロス・トレスへ向かいました。テントは設営したまま、余計な荷物はテントの中に残しました。
再びラグーナ・デ・ロス・トレスへ。多くの人が朝焼けに染まるフィッツロイを見るために来ていました。待っている時間は寒く防寒着が必要です。

そして日が昇り、フィッツロイが赤く染まりました。一瞬なので見逃さないように。

この後しばらくは周辺を散策。ラグーナ・デ・ロス・トレスのすぐ隣のラグーナ・スシア(Laguna Sucia)の展望も素晴らしいので、こちらもおすすめです。

この日はポインセノット周辺も散策して、ポインセノットにもう1泊しました。

3日目|ラグーナ・トーレへ
この日はポインセノットを出発し、ラグーナ・トーレまで行きました。
途中の湖からの景色です。

ラグーナ・トーレは風が非常に強く立っていられないほどでした。奥には氷河が見え、湖上にも氷塊が浮かんでいます。

この後ラグーナ・カプリまで歩きましたが、雨が降り出し景色は楽しめませんでした。

4日目|ラグーナ・カプリ経由で下山
この日は朝から天気がよく、ラグーナ・カプリからの景色もよかったです。

エル・チャルテンへ戻る途中振り返って見た景色も素晴らしかったです。

名残惜し見ながら、山を後にしました。
トレッキングの持ち物と注意点
トレッキングの持ち物リスト(日帰り)
- ハイキングシューズ
- レインジャケットなどの雨具
- 防寒着(ダウン・フリースなど)
- 日差し対策品(サングラス・帽子・日焼け止めなど)
- 飲み水・食べ物
- ヘッドライト(暗い時から行動するなら)
パタゴニアの天候・気候
エル・チャルテンを含むパタゴニア地方は変わりやすい天気と強い風で有名です。特にエル・チャルテンは夏の間雲が出たり雨が降ることも多く、また昼と夜の寒暖差も激しいです。実際私がエル・チャルテンに行った時も、朝晴れていたのに昼には雨が降り出したり、激しい雨風が数日続くということがありました。トレッキングするなら雨具は必須です。
また朝焼けに染まるフィッツロイを見に行くのであれば、防寒着はあったほうがいいです。ラグーナ・デ・ロス・トレスは標高1,200mあり緯度も高いので、夏でも夜や夜明け前は冷え込みます。歩いている時は寒くないですが、日が昇るのを待ってじっとしているのは寒くて辛かったです。
トレイル上の水は飲める?
「パタゴニアの水はそのまま飲める」ということで、トレイル上の川の水もそのまま飲んでいる人もいました。でも私は浄水器を持参していたので、川の水を浄水器を使用して飲み水・調理用にしました。

不安な人は多めに飲み水を持参するか、浄水器を用意することをおすすめします。私はいざという時のために浄水器「ソーヤーミニ」を持参していました。コンパクトで場所も取らないので、海外トレイルを歩くときにはおすすめです。
キャンプするなら
エル・チャルテン周辺のキャンプ場はトイレ以外の設備はありません。売店もないので食糧・調理器具は全て持参しなくては行けません。テントや調理器具などはエル・チャルテンのアウトドアショップでレンタルできます。
またゴミを捨てる場所もないので持ち帰る必要があります。キャンプ場にはスタッフが常駐しているので、彼らの指示に従いましょう。

荷物預かりについて
数日のハイキングに行っている間荷物を預かってもらいたい場合、宿によっては有料の場合があります。
私はアウトドアショップ「Bajo Zero」に荷物を預けました。Bajo Zeroでは1日5,500ペソ(800円)で荷物を預けることができます。また荷物はロッカーに自分で入れることができるので安心です。鍵は自分のものを使えますが貸してくれます。
利用の際はパスポートを預ける必要があります。13:00〜17:00は店が閉まっているのでその間は荷物を受け取れないので注意が必要です。

まとめ:フィッツロイは一見の価値あり!
エル・チャルテンは、村から直接歩き出せる世界的にも珍しいトレッキング拠点。日帰りから数日間のルートまで、誰でも挑戦できる多彩なコースがあります。入場料やキャンプ場料金など制度は変化しているので、必ず最新情報をチェックしてから訪れてください。
フィッツロイの姿は本当に一生ものの体験。次のパタゴニア旅行では、ぜひ自分の足で歩いて確かめてみてください!
エル・チャルテンのおすすめ宿についてはこちら。
エル・チャルテンの隠れた穴場コース「Loma del Pliegue Tumbado」についてはこちら。
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