長年愛用してきたパタゴニアのパーカー、色褪せて袖はヨレヨレになっています。外に来ていくには抵抗があり、最近は部屋着として使っています。

愛着があるのでなかなか手放せない。そこで染め直してみることに。この記事ではその様子をお届けします。
染める前のパーカー

購入したのは2016年頃。色褪せがそこまでひどくない内側と見比べてもかなり色が褪せていることがわかります。

素材はタグの「Organic Cotton」という表記に騙されて「コットン(綿)100%」だと思っていました。ですが商品タグを見ると「コットン60%、ポリエステル40%」と表記されていました。実はこれ染料を買った後に気づいたんですね。さてどうなるでしょう。

使用した染料
今回使った染料はみやこ染のコールダイオール(ブルー)です。染めるものの素材によって染料が違うので注意が必要です。私は綿(だけだと思っていた)を染めるつもりだったので「綿がよく染まる」コールダイオールを購入しました。

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ちなみにコールダイホットという商品もあります。こちらも綿はよく染まりポリエステルも染まりますが、染めるときに85℃以上のお湯を用意しなくてはいけません。私は作業の煩わしさと服が痛むことを恐れてコールダイオールにしました。今回染める服にポリエステルが使われていることを知っていればコールダイホットにしたかもしれません。
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私は合わせて「色止剤ミカノール」も購入しました。
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染め直してみた
ここからは染料に添付されていた説明書通りに作業を行っていきます。

用意したもの
- 染めるパーカー(約400g。1商品で250g染まるようなので重量オーバーですが)
- 染料1商品:みやこ染のコールダイオール(ブルー/20g)
- 助剤として塩60g(染める素材によって助剤が異なります)
- 色止剤ミカノール
- 食器用中性洗剤
- バケツ10L(染め液用)
- 桶約7L(服をすすぐ用として。無くてもいい)
- 洗面器(染料とお湯を溶かす用。普段顔や体を洗ったりする用ではない)
- 手袋
- 割り箸(菜箸くらい長いのが理想だが捨てる前提となる)
- 熱湯500ml
- 30℃以上のお湯7L(シャワーの給湯設定を41℃にして準備)

染め作業
作業前に手袋をしておきます。染め液が手に付くとなかなか取れません。
①染料を500mlのお湯で溶かす
用意した洗面器に染料と500mlのお湯(沸かしたもの)を入れ割り箸でかき混ぜます。かき混ぜないと染料が底に溜まったままになります。

②染め液を作る
バケツに給湯41℃に設定したお湯を7L入れます(30℃以上でいいので41℃で無くてもいいのですが「染色温度を上げると濃く染まる」ようなので高めにしました。しかし濃くするなら50℃以上がいいそうです)。①のお湯で溶かした染料と助剤である塩60gをバケツに入れます。

③服を染め液に浸し時々動かす
染め液に染める服を入れて手袋をした手でかき混ぜるか割り箸で動かしたりします。常に動かしておく必要はないですが、動かすことでムラなく染まるようです。私はときおりかき混ぜました。

染める時間は20〜30分でいいようですが、私は染まりが弱い気がして倍の1時間服を染め液につけていました。濃く染める方法として染色時間を長くするのも有効だそうです。
④中性洗剤で洗う
服を染め液から取り出し水で軽くすすぎ、食器用中性洗剤を溶かしたぬるま湯で服を洗います。洗剤の量は適当でした。その後洗剤の泡が落ち切るまで水ですすぎます。
⑤色止剤で色止めする
色止剤ミカノールで色止めをします。桶に約お湯4Lと色止剤(だいたいキャップ2杯)を混ぜ服をつけておきます。時々かき混ぜて20分ほどつけておきます。この工程は綿や麻の植物繊維のみです。
⑥洗って乾かす
服を水で洗って洗濯機で脱水し乾かします。
染める時の注意点
実際に作業をやってみてここは気をつけた方がいいなというものを挙げておきます。
- 指に染め液がつくとなかなか落ちないので手袋は必須。手袋も色が落ちないのでそういうつもりで使う
- 汚れてもいい服で作業を行う
- 染め液が他の場所についたりして取れない場合もあるので風呂場か屋外で行うといい
- バケツに染め液の後は洗えば残らないが、体を洗うような桶・バケツは使わないようにしたい
また染色した衣類は他のものと一緒に洗濯するのは避けたほうがいいようです。
染めた後のパーカー

正直「あれ?全然染まっていない…」と失望しました。しかし写真で見返してみると染まっているのがわかります。


漂白剤で色落ちした箇所を見てもほのかに水色になっているのがわかります。

しっかり染まったというよりは淡く染まったようです。やはり素材はコットン(綿)とポリエステルの混紡糸のようでポリエステルは染まらなかったのでしょう。商品タグやロゴは真っ白のままです。

またパーカーの重さが400gもあることに染めた後に知りました。1商品で約250gが染まるようなので少し染料が足りなかったのかもしれません。
せっかくなので袖のヨレヨレも折り返して縫いました。

まとめ
この記事では色褪せたパタゴニアのパーカーを染め直した様子をお届けしました。
素材をきちんと確認しなかったために思ったような結果は得られませんでしたが、染める過程は楽しかったです。染めるならもっと濃い色か色を変えるかして劇的な変化が見られる方がより面白いかもしれません。
次の記事でナイロンのパンツを染めてみたのでよかったら読んでみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました!!
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