パタゴニアのハイキング拠点・エル・チャルテンへは、バリローチェから飛行機かバスでアクセスできます。
この記事では、実際に25時間半かけてバスで移動した体験をもとに、料金・所要時間・予約方法・車内の様子を詳しく紹介します。「バスは本当におすすめ?」と悩む人の参考になればうれしいです。
※料金などの情報は2025年2月のものです。この記事では2025年2月の公式レートで1ペソ=0.144円で計算しています。アルゼンチンではインフレにより物価が短期間で上昇しているので料金が最新ではない場合があるのでご注意ください。
バリローチェからエル・チャルテンへのアクセス方法
バスと飛行機の比較|飛行機がコスパいい
バリローチェ(サン・カルロス・デ・バリローチェ)からエル・チャルテンへ移動する場合、バスか飛行機の2つの方法があります。
経路 | 時間 | 値段 | |
---|---|---|---|
バス | バリローチェ→エル・チャルテン | 25.5時間 | 3万円 |
飛行機 | 飛行機:バリローチェ→ブエノスアイレス→エル・カラファテ バス:エル・カラファテ→エル・チャルテン | 飛行機:6~12時間 バス:3時間 | 合計2.5万円〜 |
バスの場合バリローチェからエルチャルテンまでは直通で25時間半かかり、料金は約3万円です。飛行機の場合、ブエノスアイレスでの乗り換えし、エル・カラファテからエル・チャルテンまでバスに乗る必要があり、思いの外時間がかかります。しかし時期を選べば飛行機の方がバスよりも安い場合があります。
「パタゴニアを味わう」ためにあえてバスを選ぶのもいい
正直バス代3万円は安くありません。コスパを考えたら飛行機に乗ったほうがいいです。しかし私は「せっかくバリローチェまで来たのにブエノスアイレスに戻る」「エル・カラファテからエル・チャルテンまで行って、また後でエル・カラファテへ行く」というのが面倒で、かつ旅情を感じられなかったので飛行機移動には魅力を感じませんでした。
またバスはルート40というアルゼンチンを南北に貫く道路を走ります。ルート40自体は約5,000kmあり、パタゴニア地方のルート40はパタゴニア平原を貫くように延びています。ルート40は絶景が楽しめる道路としても有名です。
私は「パタゴニアを体感」するためにあえてバス移動を選びました。
バスチケットの予約方法|オンラインと現地購入
バスのチケットはオンラインで予約ができます。私はChaltén Travelを利用しました。またチケットはバスターミナルでも購入可能です。
私が乗ったバスの料金は198,500ペソ(約29,000円)でした。
バスターミナルへの行き方
市内からバスターミナルへ
バリローチェからエル・チャルテンへのバスはバスターミナルから出ます。バスターミナルは市内中心から3、4km離れています。
バスターミナルへはバリローチェ市内から市バスでアクセス可能です。だいたいどのバスもバスターミナルを経由します(行く方向に注意!!)。バス料金は1612.73ペソ(約232円)で、SUBEカードが必要です。SUBEカードの購入・チャージは観光案内所や街中の売店で行えます。
バスターミナルの様子
バスターミナルにはチケットオフィスや売店などが並んでいます。

バス移動の詳細レポート
バスに乗車
私が乗ったバスは20時発で、エル・チャルテンまでは25時間半の乗車です。翌日エル・チャルテンに着くのは21時を過ぎることになります。

車内の様子
車内は広々としていて、トイレもあります。バリローチェからの乗客が10人ほどで快適でした。リクライニングも十分に倒せるので、快適に寝ることができました。

乗客はほとんど旅行者でした。治安に不安を覚えるような場面はありませんでしたが、持ち物の貴重品の管理はしっかりしたほうがいいでしょう。
休憩や食事
休憩は何度かあります。カフェや売店がある場所での休憩なので、食事などには困りません。ただコーヒー1杯が約750円し、パタゴニアの物価の高さを痛感しました。

また昼ごはんとしてパンなどが支給されました。

車窓からの景色
バリローチェを出てしばらくは、山や湖の間を走ります。ちょうど夕日が沈む時間で、山のきれいなシルエットを見ることができました。

翌日バスはひたすらルート40を走ります。荒涼としたパタゴニア平原が延々と続きます。

途中湖や山の風景が見えるので目が離せません。

途中のガソリンスタンドでの休憩では、バイクでツーリングしている人たちを見かけました。ルート40はバイクや自転車で旅する人たちにも憧れの地のようです。

バスは1日中走ったあと、エル・チャルテンに近づいて行きます。バスからフィッツロイが見えて感動しました。

バスターミナルに到着です。21時を過ぎていましたが、夏の時間はこの時間でも明るく歩いて宿まで行くことができました。

まとめ:おすすめは?
25時間半の長距離バスは決して快適とは言えませんが、パタゴニアの大地を体感できる特別な旅でした。パタゴニアの平原をひたすら走るバスからの景色は中々味わえるものではありません。時間に余裕があり、移動そのものを楽しみたい人にはおすすめです。
時期によっては飛行機のほうが安い場合もあります。コスパを重視し、より短時間・安く移動したいなら飛行機も検討した方がいいでしょう。
エル・チャルテンの宿についてはこちら。
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