ブエノスアイレスに到着してからの移動、宿泊、両替、SIMカード購入などの実体験をまとめました。ヨーロッパの雰囲気漂うブエノスアイレスは、観光だけでなく「滞在」を楽しめる街。宿探しや街歩きの参考になればうれしいです。
この記事でわかること
✔ バスターミナルから市内への移動とSUBEカード
✔ おすすめ宿(Puerto Limón Hostel)
✔ 両替事情とレート実例
✔ SIMカード購入方法とプラン
※料金などの情報は2025年2月のものです。この記事では2025年2月の公式レートで1ペソ=0.144円で計算しています。アルゼンチンではインフレにより物価が短期間で上昇しているので料金が最新ではない場合があるのでご注意ください。
ブエノスアイレスの基本情報|治安・街並み・第一印象
ブエノスアイレスの基本情報
ブエノスアイレスはアルゼンチンの首都で、アルゼンチンの政治・経済・文化の中心です。南米有数の都市で、市内にはおよそ300万人が暮らしています。
ブエノスアイレスの第一印象
ブエノスアイレスは「南米のパリ」とも呼ばれており、街並みはヨーロッパの雰囲気があります。街中の建物やバルなどが私の好きなスペインを彷彿とさせ、ヨーロッパへでも行った気分になりました。

街中にはカフェやバルなどがたくさんあり、長期滞在するにも楽しめそうです。私はブエノスアイレスでは2泊しかしませんでしたが、もっと長く滞在してもよかったなと思います。南米の中でも「またいきたい街」の一つです。
ブエノスアイレスの治安は?
ブエノスアイレスで数日過ごしてみて治安に不安を覚えるようなことはありませんでした。しかし近年の経済・財政状況の悪化により貧困層が増加し、ブエノスアイレス市内を中心に強盗、窃盗等の犯罪が発生しているようです。
外務省も渡航に関し「危険レベル1:十分注意してください」と注意喚起を促しているので、十分な注意が必要です。最新の治安に関しては外務省のホームページを確認することをおすすめします。
私自身はスリや危険を感じることはありませんでしたが、基本は「観光地ではスマホを出しすぎない・夜の一人歩きは避ける」で十分対応できる印象でした。
バスターミナルから市内への移動方法
バスターミナルから地下鉄を利用
私はブエノスアイレスへはプエルト・イグアスから長距離バスで来ました。バスが到着したのは鉄道Retiro駅の北側にあるバスターミナルです。
バスターミナルから地下鉄線Retiro駅まで歩き、地下鉄で市内に行きました。
地下鉄の路線図はこんな感じです。

SUBEカードの購入方法と使い方
地下鉄を利用するには「SUBE」というカードが必要です。Suicaのようにチャージして使え、ブエノスアイレスのバスだけでなく国内の大きな街でも使えます。チャージは街中のお店や売店でもできます。

このSUBEは販売場所が限られているようですが、地下鉄Retiro駅では問題なく買えチャージできました。カードの値段は1,500ペソ(216円)で、地下鉄の料金は均一料金で一乗車859.07ペソ(124円。個人情報を登録すれば757ペソ)でした。
地下鉄の乗り方と印象
乗り方は日本と同じで改札でタッチするだけです。

車内はきれいで、特に治安に不安を覚えるようなことはありませんでした。しかしスリなどには気をつけたほうがよさそうです。

ブエノスアイレスのおすすめ宿泊先【実体験レビュー】
ブエノスアイレスでは2つの宿に泊まりました。おすすめは「Puerto Limón Hostel」です。
Puerto Limón Hostel | 日本人に人気なコスパ・雰囲気いい宿
Puerto Limón Hostelの概要
- 立地:地下鉄San Juan駅から徒歩7分
- 料金(ドミトリー):8.4USD(1,260円)
- 設備:Wi-Fi、キッチン、共用スペース、中庭あり
Puerto Limón Hostelの様子
入り口はこの看板が目印です。

入ってすぐロビーの様子はこんな感じです。カフェみたいでおしゃれです。

別方向から見たロビーです。机がたくさんあるのでPC作業もできます。

部屋の様子です。ベッドごとにロッカー、コンセント、照明があります。

Puerto Limón Hostelに泊まった感想
なんといってもロビーのカフェのような雰囲気がいいですね。ちょっとPC作業するにはもってこいです。奥に中庭もあり、共用キッチンもあります。周辺に徒歩圏内にスーパーやお店があるので便利です。
私が泊まった時は日本人の方が5、6人いました。それぞれ個人で南米を旅している人たちで、旅の情報交換ができました。タイミングよく日本人が多かっただけかもしれませんが、日本人にも人気な宿なようです。
宿泊規模の割には共用スペースとキッチンは狭いなという印象はありましたが、この雰囲気でこの値段はお得だと思います。ブエノスアイレスではおすすめの宿です。本当はもう1泊したかったのですが、空いていなかったので他の宿に移動しました。
Parla Hostel | 立地がいいバックパッカー宿
Parla Hostelの概要
- 立地:地下鉄Piedras駅から徒歩3分
- 料金(ドミトリー):14,000ペソ(約2,000円)
- 設備:Wi-Fi、キッチン、共用スペース、屋上あり
Parla Hostelの様子
入り口の様子です。宿はビルになっています。

受付は上階にあるのでエレベーターを使った方がいいです。

引き抜けを囲むように部屋があります。

これが部屋の様子です。

屋上もあります。

Parla Hostelに泊まった感想
繁華街やマージョ広場にも近いので、立地はいいです。建物が古く趣があるとは言えますが、清潔感に欠ける印象がありました。イベントもやっているようで、他の旅行者と交流したいという人にはおすすめです。
正直Puerto Limón Hostelの雰囲気がよかっただけに、微妙な印象を持ってしましました。
ブエノスアイレスでの両替方法 | ブルーレートの実例
「公式レート」と「ブルーレート」の違い
アルゼンチンには「公式レート」と「非公式レート=ブルーレート」というのがあります。アルゼンチンの経済の不安定でペソの信用が下がっているからです。これらのレートの差は大きい時では20〜50%あったようですが、今は縮小しているようです。私が行った2025年2月ごろはその差は10%前後でした。
とは言えまだ「ブルーレートの方がお得」でした。しかもATMは公式レートが適用される上に手数料もかかります。私は手持ちのUSドルをペソに両替しておくことにしました。
路上の両替商
フロリダ通りやラバージェ通りといった繁華街を歩いていると、「カンビオ、カンビオ!」と呼びかけてくる人がいます。実はこれ両替商(カンビオはスペイン語で両替)なんですね(私にはカエルが鳴いてるようにしか見えず面白かったですが..)。彼らから両替することもできます。多分交渉すればいいレートで変えてくれるかもしれません。

店舗型両替所で両替 | 実例レート
しかし私はスペイン語もできず両替商との交渉に不安があったので、他の旅行者から教えてもらった両替所で両替しました。教えてもらった2軒の両替所のうち、レートがいい方で両替しました。
US100ドル札を両替したら119,000ペソになりました。つまり1ドル=1,190ペソです。この時(2025月2月)の公式レートは1ドル=約1055ペソなので、公式レートより約10%お得にペソを手に入れたことになります。
そして渡されたのが全て1,000ペソ札!1枚のドル札が119枚のペソ札になり、セキュリティポーチはパンパンになりました..。
ちなみに教えてもらったもう一軒の両替所は道路挟んで向かいにあります。
アルゼンチンペソの公式レートとブルーレートの差は縮小しているようです。両替に関しては最新の情報を確認した方がいいでしょう。
ブエノスアイレスでSIMカードを買う方法 | Claro
大手ClaroのトラベルSIM
ブエノスアイレスではSIMカードを購入しました。私は短期滞在の国ではSIMは買わないことが多いのですが、アルゼンチンではパタゴニアを時間かけて回る予定だったので購入しました。
私が購入したのはClaroのPrepaid Tourist SIM(Chip turista prepago)です。
Claro | Prepaid Tourist SIM Card
・料金:20,500ペソ(※クレジットの引き落とし額は約2,400円)
・プラン:30日間25GB、WhatsappとSNSは無制限
・詳しいプランはこちら
正直料金はそこまで安くないです。安いSIMは探せばあると思います。しかしClaroは大手の会社なので、カバー率が高く田舎でも安心して使えます。
私はアルゼンチンではパタゴニアがメインだったので田舎でも使えるClaroにしました。特にパタゴニアを旅していて通信で困ることはありませんでした。田舎でも安心して使いたいという人にはおすすめです。
SIMの購入方法
SIMの購入はブエノスアイレスのClaroの店舗で行いました。

手続きにはパスポートが必要です。手続きはお店の人がやってくれるので簡単でした。私の対応をしてくれたスタッフは英語も使え安心でした。
Claroは市内にいくつか店舗があり空港にもあるので、到着後すぐに購入することができます。
まとめ:ブエノスアイレスは「滞在」を楽しめる街
ブエノスアイレスでは宿・両替・SIM・交通と、旅行者に必要な基本情報を揃えるのは難しくありません。ヨーロッパの雰囲気を味わえる街並みと、旅人に便利な環境が整っていて、長期滞在の拠点にもおすすめの街でした。
次の記事ではエセイサ国際空港までの行き方を、市バスで格安移動した体験を踏まえて紹介しています。
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