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黒部ダムから歩く、剱岳・立山縦走2泊3日|登山記録・2023年秋・紅葉時期

黒部ダムから歩く、剱岳・立山縦走2泊3日|登山記録・2023年秋・紅葉時期
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2023年10月上旬、黒部ダムから剱岳・立山を2泊3日で縦走しました。

大荒れの天気に翻弄されながらの山行でしたが、剱岳からは絶景を望むことができ、また道中では紅葉に色づく北アルプスの景色も楽しめました。

この記事では、黒部ダムから歩く剱岳・立山縦走の記録とあわせて、失敗談や注意点もあわせて紹介します。

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ルート概要|黒部ダムから歩く剱岳・立山縦走2泊3日

今回は黒部ダムから内蔵助平真砂沢ロッジを経由し剱沢キャンプ場を目指し、剱沢キャンプ場をベースに剱岳へ登頂、立山を経て再び黒部ダムに戻るという山行でした。

一般的には剱岳・立山を登る場合室堂からスタートする場合が多いですが、私が歩いたルートは体力的にもきつくマイナーなルートと言えるでしょう。当初は4日かけて五色ヶ原まで足を延ばす予定ですが、悪天候により3日目に下山しました。

黒部ダムから歩く剱岳・立山縦走2泊3日データ
【1日目】
黒部ダム→内蔵助平→真砂沢ロッジ→剱沢キャンプ場
距離:11.4km
上り:1964m/下り:1008m
コースタイム:9:28
【2日目】
剱沢キャンプ場→剱岳→剱沢キャンプ場
距離:5.5km
上り:875m/下り:875m
コースタイム:6:41
【3日目】
剱沢キャンプ場→立山(雄山)→一ノ越→黒部平駅→(黒部ケーブル利用)黒部ダム
距離:9.4km
上り:809m/下り:1525m
コースタイム:6:48
【3日合計】
距離:26.4km
上り:3649m/下り:3409m
コースタイム:22:57

※データはYAMAPより

今回鎖場やハシゴが多い剱岳を登るため、ヘルメットを持参・着用しました。

山と高原地図だと「剱・立山 北アルプス」です。


山と高原地図 剱・立山 2025 [ 昭文社 地図 編集部 ]

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黒部ダムへのアクセス

大町側からのアクセス

大町側から黒部ダムへアクセスする場合、扇沢駅から電気バスに乗って約16分です。

時刻表|立山黒部アルペンルート

扇沢までバスでのアクセス

扇沢へは信濃大町駅からはバスでアクセス可能です。

アルピコ交通|信濃大町駅-扇沢駅|バス路線図・時刻表・運賃

扇沢まで車でのアクセス|駐車場事情

車で扇沢駅へは大町から約30分です。扇沢駅には有料駐車場無料の市営駐車場があります。

無料の駐車場は、夏や週末は朝早い時間に満車になってしまいます。無料の駐車場は2ヶ所あり170台のキャパがあり、扇沢駅に近い方から埋まってしまいます。無料の駐車場から扇沢駅までは徒歩約10分です。今回近い方の駐車場はいっぱいで、私は遠い方の駐車場に停めることになりました。

扇沢駅の駐車場の混雑状況はこちらから確認できます。

室堂からのアクセス

室堂から黒部ダムへアクセスする場合は、電気バス・ロープウェイ・ケーブルカーを乗り継いでアクセスできます。

時刻表|立山黒部アルペンルート

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1日目:黒部ダム→内蔵助平→真砂沢ロッジ→剱沢キャンプ場

扇沢駅から電気バスに乗って黒部ダムへ向かいました。紅葉シーズンということもあり、始発のバスは混み合っていました。

黒部ダム駅に着いたら、内蔵助谷方面はプラットホームをまっすぐ進みます。大抵の人がバスを降りてすぐに左へ曲がり黒部ダムの方へ行くので注意が必要です。プラットホームを道なりに進むと左に登山道へ行く道があります。外へ出る手前に水汲み場がありました。

内蔵助谷方面は真っ直ぐ進む

外へ出ると立山が望めました。ここからしばらくは下ります。

外へ出ると立山を望むことができる

黒部川を渡ります。黒部ダムを真下から眺めることができます。

下から見る黒部ダムは圧巻

黒部川沿いを歩いていきます。途中出会った人たちは皆下ノ廊下を歩き、阿曽原温泉を目指すようでした。私は峡谷沿いの道を外れ、内蔵助平へと進みます。

黒部峡谷を歩く

黒部川沿いの紅葉はまだまだでしたが、内蔵助平周辺はきれいに色づいていました。正面に見える真砂岳が青空に映えていました。

内蔵助平から望む真砂岳

内蔵助平からやや登りがきつくなり、ハシゴ谷乗越へ着きます。振り返ると内蔵助平や赤沢岳・鳴沢岳を見渡せました。ここから再び下りとなります。

ハシゴ谷乗越から望む景色

途中遠方の白馬岳が見渡せました。

遠方に白馬岳が望める

正面に剱岳が見えました。

剱岳

剱沢まで降り沢沿いを歩いていきます。途中真砂沢ロッジを通りました。剱沢には雪渓も残っていました。

剱沢には雪渓が残っていた

剱沢小屋を経由し剱沢キャンプ場へ。私が行った10月上旬にはすでに受付は営業していませんでしたが、トイレや水場は利用可能でした。この日は10張以上のテントがありました。

テントから紅葉した剱岳を望めるという贅沢な時間を過ごせました。

テントから望む剱岳
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2日目:剱沢キャンプ場→剱岳→剱沢キャンプ場

夜中に激しい雨がテントを打ちつけ眠れぬ夜を過ごすことになりました。天候が回復しないなら剱岳を諦め下山することを考えましたが、翌朝雨は止んでいました。空はどんよりしていましたが、サブバッグに必要なものを入れて剱岳を目指しました。剱岳は岩場が多いのでヘルメットを着用してスタートしました。

剱岳を目指す

前剣を過ぎてから鎖場が増えてきました。剱岳ではカニの立ばい横ばいなどの鎖場が有名です。北アルプスで様々な鎖場を経験した私は、今回ほとんどの鎖場は「こんなもんかー」と余裕こいていましたが、流石に下山のカニの横ばいは怖かったです。もちろんどの鎖場も注意が必要で気が抜けません。

鎖場

剱岳山頂に着きました。山頂には祠があり、様々な山頂看板が置いてありました。写真を撮ってもらうときに一枚選びました。

剱岳山頂の祠

山頂からの眺めは最高でした。風が強く曇っていましたが、それでも立山や遠方の山々は見ていて飽きません。山頂でゆったり過ごしてから下山しました。

剱岳立山
剱岳から立山を望む

この日も剱沢キャンプ場でテント泊をしました。しかし前日とは全く様子が違いました。前日はテントが10張以上はあったのですが、その日は私以外のテントはありませんでした。その理由を私は翌日に知ることになります…。

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3日目:剱沢キャンプ場→立山(雄山)→一ノ越→黒部平駅→黒部ダム

夜中に雨は降っていたものの前日の嵐のようなものほどではありませんでした。起きた時は雨は降っておらず周りは霧で覆われていました。雨が降り出す前にテントを撤収しました。

キャンプ場は霧に包まれていた

本来の予定ではこの日に五色ヶ原まで歩く予定でした。しかし天候が悪化しそうだったので、この日に下山することにし、せめてでも立山でも行くことにしたのです。もちろん景色は何も見えませんでした。さらに雨が降り始め、次第に横殴りのあられが降り始めました。なんとか立山の最高峰雄山まで辿り着きます。

なんとか辿り着いた雄山山頂

一ノ腰まで来て雨が本降りになりました。ここで室堂まで行ってロープウェイなどで扇沢まで戻ればよかったのですが…。私はここから黒部ダムまで歩くことにしたのです。結果ずぶ濡れになりながら歩くことになりました。

黒部ダムまで歩き通す予定でしたが、あまりにも寒かったので黒部平駅でケーブルカーに乗りダムまで行くことに。そしてバスで扇沢へ向かいました。わいわいと観光客で賑わうバスの中で私一人全身ずぶ濡れでガタガタと震えていました…。

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まとめ

今回の黒部ダムから剱岳・立山縦走は、悪天候により計画どおりとはいきませんでしたが、剱岳からの絶景とともに、紅葉が始まった北アルプスの山々を楽しむことができました。

黒部ダムからのルートは体力的に厳しいですが、静かな道とダム下からのスケール感、そして季節ごとの景色は特別な体験となります。挑戦する際は、十分な準備と天候判断をお忘れなく。

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