この記事ではサンパウロ空港から地下鉄で市内へのアクセス方法、日本人街リベルダージの魅力、移民資料館の見どころ、実際に泊まった宿のレビューをまとめました。
※料金などの情報は2025年2月のものです。
サンパウロ空港から市内へ地下鉄でアクセスする方法
サンパウロの玄関口、グアルーリョス国際空港(GRU)。ここから市内までは、タクシーやUberが、楽で安全ですが、今回は地下鉄を使って移動しました。理由は単純、「安いから」です。
空港から地下鉄駅まではシャトルバス
私が降り立ったのはターミナル2でした。ターミナル2から地下鉄の駅までは無料のシャトルバスがあります。

地下鉄の路線と料金
空港の最寄りはCPTM(都市鉄道)Aeroporto-Guarulhos駅(空港駅)です。私は中心部のLuz駅で乗り換えてSão Joaquim駅でおりました。時間は約50分。運賃はわずかR$5.2、日本円で約150円です。

チケットの買い方
券売機でチケットを買おうとしたのですが、現金不可で日本のクレジットカードは使えませんでした。チケット売り場でもクレジットカードは使えず、近くのATMで現金を引き下してチケットを買いました。
Aeroporto-Guarulhos駅にはATMは見当たりませんでしたが、駅の隣のバスターミナルにATMがあったので利用しました。
移動の様子
改札を通って、ホームへと移動します。

中心のLuz駅までは路線を乗り継いでいけるとは思いますが、乗り換えが面倒だったのでLuz駅を通るBarra Funda駅まで直通の電車を待ちました。30分に1本くらいは出ているようでした。

乗った時刻は夕方の19時頃。結構空いていて席に座ることができました。特に治安に不安を覚えるような場面はありませんでした。

Aeroporto-Guarulhos駅から30分ほどで乗り換えのLuz駅に着きます。Luz駅は大きく結構歩きました。乗り換えた電車は帰宅ラッシュと重なって混んでいました。スリ等には気をつけた方が良さそうです。

サンパウロの治安は?
サンパウロでは強盗事件など凶悪事件が昼夜問わず発生しており、日本人も被害にあっています。2025年8月現在外務省も「レベル1:十分注意してください」の海外安全情報を発出して渡航者等に注意を呼びかけており、市内の移動は十分な注意が必要です。
サンパウロ滞在の際は在サンパウロ日本国総領事館のホームページなどで最新の治安状況を確認することをおすすめします。
泊まった日本人宿の正直レビュー
市内では日本人バックパッカーが多く利用する宿に泊まりました。レビューもいいので期待していたのですが…。
宿の概要
HostelariaSP Boutique
- 立地:São Joaquim駅から徒歩10分、日本人街リベルダーデまで徒歩10分
- 料金:R$68.85(約1850円)
- 設備:Wi-Fi、キッチン、共用スペース、中庭あり
宿の様子
入り口はこんな感じです。道路側には鉄格子もありセキュリティはしっかりしています。

ラウンジ(手前)とキッチン(奥)の様子です。フリーで飲めるコーヒーがあります。

ラウンジには宿泊者が残したメッセージがありました。日本語メッセージがダントツ多いですね。

中庭の様子です。雨が降ると使えません。

ベッドルームの様子です。人が多いと窮屈そうですね。

実際に泊まって感じたこと
ここには3泊しましたが、滞在中旅行者は私のみでした。他の宿泊者は住んでいる親子と住み込みの女性スタッフのみ。そしてこの女性スタッフの印象が悪く、ずっと居心地悪かったです。英語を使う気はゼロ。仕事はだるそうにしてるし、対応もめんどくさそうにしてくるし..。
正直スタッフの印象が悪くて予約サイトにレビューを書いてやろうかと思っていました(そんなこと今までしたことないのでかなり悪い印象ですね)。しかし宿を出る直前にオーナーかマネージャーの男性が英語で話しかけてくれて宿の印象は変わりました。彼の気を使ったやりとりは宿の評判だけでなく私にとっても助け舟でした。私はタイミングが悪かったのでしょうね。この女性スタッフがいつもいるとは思えないので、レビューがいい宿でもこういったことがあると参考にしてもらえればうれしいです。
しかし立地と設備は良かったです。周りにはスーパーやお店があって、日本人街リベルダージにも歩いていけます。宿の中はきれいで、雰囲気は悪くなかったです。宿泊者が少ないおかげで、静かに過ごすことができました。リベルダージ観光への拠点としてはおすすめです。
サンパウロの日本人街「リベルダージ」散策
サンパウロで楽しみにしていたのが日本人街「リベルダージ」。日本を離れて数ヶ月の私にとっては、「日本へ帰った」ような気分でした。
行き方とアクセス
最寄り駅はCPTMのLiberdade駅。駅を出たところから「日本」を思わせるものが目につきます。私は泊まった宿から歩いて行きました。
日本食レストラン・スーパー
リベルダージには日本食レストランがたくさんあります。寿司屋からラーメン屋さんなど、外観も日本にあるものそのものです。

私はうどん屋さんでうどんを食べました。ほぼ日本で食べるものと変わりませんでした。日本を旅立ち数ヶ月ぶりのうどんの美味しさは身にも心にも染み渡りました。

リベルダージには日本食スーパーもあります。弁当や和菓子などもあり品揃えは充実。まるで日本に帰った気分で、私はひとり興奮しながら店内を散策していました。
街歩きの雰囲気
リベルダージは赤い提灯を模した街灯や、通りに立つ赤い鳥居が印象的です。

日本庭園もありますが、小さくて微妙でした..。ちゃんと鯉は池で泳いでいました。

私が訪れた時にはちょうどイベントをやっており、出店が並んでいました。観光客だけでなく地元ブラジル人にも人気で、散策だけでも十分楽しいエリアです。

サンパウロ移民資料館の見どころ
サンパウロに来たらぜひ訪れてほしいのが、移民資料館(Museu da Imigração)。ブラジルへの移民の歴史を学べる貴重な施設です。私は特に期待せず行ったのですが、かなりおもしろかったです。
基本情報
- 営業時間:火〜日曜 9:00〜17:00(最終入館時間:16:00)
- 休館日:月曜
- 入場料:R$20(約550円)
- 公式サイト:Museu da Imigração
リベルダージにあるので街の散策のついでに立ち寄れます。

展示内容とハイライト
- ブラジル移民の歴史
- 開拓時代の家や生活道具の展示
- 日本人移民の写真や手紙、日記など貴重な資料
ビルの3フロアに渡る展示はかなり充実しており、クオリティも高いものでした。展示はポルトガル語中心ですが、日本語・英語表記もあります。写真撮影もOKなので、旅の記録にも残せます。

見学の所要時間とおすすめポイント
私は約2時間かけてゆっくり見学しました。当時の住居の再現スペースは特にリアルで、当時の生活の厳しさが伝わってきます。また様々な展示資料に触れ、ブラジル移民の苦労の歴史がありありと想像できました。
資料をじっくり見たり、説明文を読むとまるでプロジェクトXを見ているようなおもしろさがありました。歴史や文化に興味のある人には絶対におすすめです。
サンパウロのそのほかのおすすめスポット
カテドラル・メトロポリターナ
市内の中心にあるカテドラル・メトロポリターナという大聖堂もおすすめです。外観も素晴らしいですが、大聖堂内の装飾や雰囲気も荘厳で見応えがあります。

最寄り駅はSé駅ですが、リベルダージからも歩いていけます。この周辺は治安がよくないので注意が必要です。
まとめ
- 空港から市内は地下鉄が安くて便利→節約派、時間ある方におすすめ
- いいレビューの宿泊先でも当たり外れはある
- リベルダージは日本人バックパッカーにとって長旅の疲れを癒すパラダイス
- 移民資料館はブラジルの日本移民の歴史を知る上で必見スポット
- カテドラル・メトロポリターナも見応えあり
地球の裏側にある「日本」。その風景や歴史は自ら長い旅を経てきたからこそ一層心に残ります。ブラジル・サンパウロという全く違う文化に囲まれた場所にあるのもまた非常に面白いですね。
次の記事では「【体験記】サンパウロから夜行バスでフォズ・ド・イグアスへ移動!チケット購入・乗り場・到着まで解説」を紹介しています。
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