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北アルプス・針ノ木サーキット1泊2日|登山記録・2023年夏

北アルプス・針ノ木サーキット1泊2日|登山記録・2023年夏
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針ノ木サーキット黒部湖立山連峰を望める北アルプスの周回コース。人が少なく静かな稜線歩きが楽しめる穴場ルートです。

2023年8月、北アルプスの針ノ木サーキットを2日間かけて歩きました。この記事ではその時の記録・コース概要・アクセスなどの情報をまとめています。

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針ノ木サーキットとは?

針ノ木サーキットとは北アルプスの扇沢を起点として、針ノ木峠→針ノ木岳→赤沢岳→鳴沢岳→種池山荘→扇沢へ戻る(または逆)登山ルートです。

サーキットとは自動車レースなどの環状コースのことを言いますが、海外では周回して同じ場所に戻るトレイルコースにも使われています。針ノ木サーキットは扇沢を起点とした周回コースです。特に公式に名前がついているわけではありませんが、なぜかそう呼ばれています。

針ノ木サーキットはアップダウンも激しいことから中級〜上級者といった健脚向きです。1泊2日または2泊3日が一般的です。

またコース上には夏でも針ノ木雪渓が残っていることもあり、アイゼンなどの装備が必要になる場合があります。事前のコース状況の確認が必要です。

正直名だたる北アルプスの山々に比べれば地味なコースではありますが、人も多くなく稜線上からは立山連峰黒部湖などが望めます。

私は針ノ木サーキットに蓮華岳往復を加え、1泊2日で歩きました。

針ノ木サーキット1泊2日データ
【1日目】
扇沢→針ノ木小屋↔︎蓮華岳往復(針ノ木小屋テント泊)
距離:7.8km
上り:1506m/下り:391m
コースタイム:6:12
【2日目】
針ノ木小屋→針ノ木岳→赤沢岳→鳴沢岳→種池山荘→扇沢
距離:15.1km
上り:1226m/下り:2340m
コースタイム:10:08
【2日合計】
距離:22.9km
上り:2732m/下り:2732m
コースタイム:16:20
※データはYAMAPより

針ノ木サーキットルートマップ

針ノ木サーキットの地図は山と高原地図では「鹿島槍・五竜岳」に含まれています。


山と高原地図 鹿島槍・五竜岳 2025 [ 昭文社 地図 編集部 ]

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扇沢駅へのアクセス

針ノ木サーキットは扇沢駅からスタートします。扇沢駅へは公共交通機関か車でアクセスできます。

公共交通機関

信濃大町駅からはバス、室堂からはアルペンルートでアクセス可能です。

アルピコ交通|信濃大町駅-扇沢駅|バス路線図・時刻表・運賃

時刻表|立山黒部アルペンルート

車で扇沢駅へは大町から約30分です。扇沢駅には有料駐車場無料の市営駐車場があります。

無料の駐車場は、夏や週末は朝早い時間に満車になってしまいます。無料の駐車場は2ヶ所あり170台のキャパがあり、扇沢駅に近い方から埋まってしまいます。無料の駐車場から扇沢駅までは徒歩約10分です。私はギリギリ近い方の駐車場に停めることができました。

扇沢駅の駐車場の混雑状況はこちらから確認できます。

扇沢駅

扇沢駅は黒部ダムまでのトローリーバスが出ており、売店レストランなどが充実しています。バス停前の蛇口から破砕帯の天然水が出ており水の補給が可能です。

扇沢駅
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針ノ木サーキット1泊2日|実際の登山記録

1日目:扇沢→針ノ木小屋↔︎蓮華岳往復(針ノ木小屋テント泊)

針ノ木岳登山口は扇沢駅を正面に見て左手にあります。

針ノ木岳登山口

しばらくは樹林帯を歩きます。途中大沢小屋を通過します。この年(2023年)は営業はしていませんでした。

しばらくは樹林帯を歩く

樹林帯を抜けると沢沿いを歩くルートとなります。針ノ木雪渓がある場所で、例年8月でも雪渓が多く残っており雪渓を歩く必要があります。しかし私が歩いた2023年8月上旬には、すでに雪渓を歩くことはありませんでした。ルートは沢沿いを歩く夏道となっていました。

雪渓はところどころ残っているが歩くことはない

結構急な登りが続きます。

沢沿いの急な登山道が続く

長い登りが終わり、針ノ木小屋に到着しました。早速受付をし、テントを設営します。

針ノ木小屋

針ノ木小屋のテント場は小屋のすぐ裏にあります。傾斜に棚田のようにスペースがあります。広く平坦なスペースは早く埋まっていきそうです。

手前がテント場、奥の建物が小屋

まだまだ時間があったので蓮華岳へ往復してきました。

蓮華岳へと続く道

蓮華岳の登山道周辺にはかわいらしいコマクサが咲き乱れていました。コマクサは例年7〜8月に花を咲かせます。

コマクサ

蓮華岳の山頂は正直パッとしませんが、景色はいいはずです。残念ながら山頂からは雲でほとんど景色は見えませんでしたが、時折遠方の槍ヶ岳が雲間から望めました。

蓮華岳山頂

蓮華岳から針ノ木小屋へ戻ります。小屋はこぢんまりとしておりアットホームな感じでした。また針ノ木岳や蓮華岳は名だたる北アルプスの山々に比べると地味でどちらかというと玄人好みのためか、登山客も落ち着いた雰囲気がありました。

2日目:針ノ木小屋→針ノ木峠→赤沢岳→鳴沢岳→種池山荘→扇沢

テントを撤収し、夜明けと共に出発します。遠方には槍ヶ岳が望めました。

雲海の上から顔を出す槍ヶ岳

針ノ木岳山頂に着きました。

針ノ木岳山頂

山頂からは北アルプスの山々、そしてすぐ近くに立山連峰黒部湖を望めました。

針ノ木岳山頂からの眺め。奥には槍ヶ岳、右手には薬師岳が望める
眼下に見える黒部湖

黒部湖は朝早い時間だと山の影に隠れてしまうので、ターコーイズブルーを楽しむためにはある程度日が登ってからの方がいいかもしれません。

もっと山頂で景色を楽しみたかったのですが、先が長いので進みます。残念ながらこの後は扇沢に下るまで霧の中を歩くことになり景色は楽しめませんでした。もちろん赤沢岳山頂からも鳴沢岳山頂からも何も見えませんでした。

赤沢岳山頂
鳴沢岳
新越山荘

岩小屋沢岳山頂で雷鳥の親子に出会いました。雷鳥は天気が悪い時によく出会えるので、景色が楽しめない時は雷鳥との出会いに癒されます。

雷鳥の親子

種池山荘に着きました。種池山荘にもテント場はあります。テント場からの景色はあまりよくない感じでした。天気が良ければ爺ヶ岳まで往復したかったのですがあきらめて扇沢へ下山しました。

種池山荘
種池山荘のテント場。混んでいたら窮屈そう…

種池山荘から扇沢までの下りも地味に長かったです。

眼下に扇沢駅が見える
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下山後のおすすめ温泉

下山後は大町温泉郷の薬師の湯で汗を流しました。露天風呂が広く、サウナもあり登山後にはおすすめです。

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まとめ

この記事では北アルプスの針ノ木サーキットを2日間かけて歩いた記録やコース概要・アクセスなどを紹介しました。

有名な山を歩くわけではありませんが、北アルプスの山々や立山連峰黒部湖などの絶景を楽しめます。晴れていれば歩きながら立山連峰と黒部湖を間近に見ながら歩けると思います。また扇沢からというアクセスの良さも魅力かもしれません。

北アルプスの人気エリアほど混雑せず、静かな縦走を楽しみたい人には特におすすめです。

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