
カミーノもう一回やるなら絶対に荷物を軽くしたい!!
よし、もう一度荷物を選んでみよう!!
この記事ではカミーノの持ち物を軽量化するにはどうしたらいいか?もう一度歩くなら何を持って行くか?を考えてみました。
私は2024年10〜11月にカミーノデアンティアゴ「フランス人の道」と「フィステラとムシアの道」合計900kmを37日かけて歩きました。
カミーノの持ち物についてはこの記事でも紹介しています。
今回は「軽量化」という視点で荷物の選び方を紹介しています。
荷物は軽いほうがいい
私がカミーノを歩いた時の荷物は約12kgでした。カミーノが終わった後も数ヶ月旅行を続けるために、カミーノでは使わないものも持っていました。
毎日カミーノを歩きながら荷物の重さを肩に感じ、「荷物軽くしたい..」と思ったものです。
他の巡礼者と「もう一度カミーノやるならどうする?」という話になった時、まず最初に口を合わせて出てきた言葉は、
「絶対に荷物を軽くする!!」
でした。だれもが荷物を軽くしたいと思ってます。でもなぜかみんな結構大きな荷物持ってるんですよね。
そこで今回「軽量化」という視点で「カミーノをもう一度やるなら荷物は何を持って行くか?」ということを考えてみました。果たして何キロまで軽量化できるでしょうか?目指すは機内持ち込みサイズの7kg以下!!
今回はフランス人の道を全行程歩く想定で、カミーノだけの荷物として考えています。
カミーノをもう一度やるなら荷物は何を持って行くか?
私は前回のカミーノの時の持ち物選びは日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会のホームページを参考にしました。基本的にこちらを参考にすれば大丈夫です。
①最低これだけあれば大丈夫
ここでは「最低これだけあれば大丈夫」というものをリストアップしました。あくまで「最低限」のものです。とことん軽量化を突き詰めるならこれだけで十分ですが、快適性や便利さは損なわれます。
品名 | 重さ(私の持ち物で計測) |
---|---|
パスポート | 42g |
現金 | – |
クレジットカード | 15g(3枚) |
財布 | 37g |
クレデンシャル(現地で購入可) | 30g |
バックパック45L | 1.5kg |
靴 | 570g |
速乾性のTシャツ2枚(1枚は着る分) | 131g(1枚) |
速乾性のアンダーウエア2枚(1枚は着る分) | 37g(1枚) |
靴下2組(1組は履く分) | 60g(1組) |
長袖シャツ1枚 | 106g |
長ズボン1足(常に履く用) | 325g |
半ズボン1足(長ズボンを洗濯中に履く用) | 203g |
防寒着(フリース/ダウン/ニット帽/手袋) | 328+325+68+46g |
レインジャケット上下(orポンチョ) | 400+291g |
バックパックのレインカバー | 74g |
サンダル | 204g |
寝袋 | 538g |
速乾性のタオル1枚 | 224g |
歯ブラシセット・洗面道具 | 130g |
石鹸・シャンプー | 300g |
スマホ | 168g |
スマホの充電ケーブル | 49g |
変換プラグ(スペインはC型) | 15g |
救急セット&薬 | 150g |
Eチケットやガイドブックは電子化
航空券のEチケットや海外旅行保険の控えなどはスマホにPDFで保存しておけばいいでしょう。またガイドブックが必要なら電子書籍でスマホに入れておくことをおすすめします。
財布
財布はいつも使っているものでもいいですが、重くてかさばるならアウトドアメーカーの軽いものがおすすめです。
「軽けりゃなんでもいいや」という人は百均の財布や、単にジップロックなどでもいいでしょう。
Tシャツ・アンダーウェア・靴下は2枚(組)あれば問題ない
Tシャツ・アンダーウェアはそれぞれ2枚、靴下は2組あれば問題ありません。つまり着ている分と予備をもう1つです。ただしどれも「速乾性」であることが重要です。
速乾性であれば、1日歩き終わった後に洗濯すれば一晩で乾きます。靴下は乾きにくいですが、乾き切らなくてもバックパックの外ポケットに入れておけば歩いていて乾きます。
Tシャツ・アンダーウェア・靴下はどれもアウトドアメーカーのものをおすすめします。とは言え私はアンダーウェアは日常から登山までユニクロのエアリズムを使っています。
靴下は分厚すぎると乾きにくくなるので、ほどほどの厚さのものがおすすめです。私の靴下はモンベルのWIC.サポーテック トレッキングショートソックスを使っています。私はいつも登山で使っているのでトレッキング用ですが、カミーノのために買うのであればウォーキング用で十分だと思います。
長袖シャツ
長袖シャツがあれば肌寒い時や、日差しが強い時に便利です。やはりこれも速乾性のものがおすすめです。1枚で十分です。
別にシャツである必要はありません。ロングTシャツやフーディなどでもいいです。
長ズボン&半ズボン
常に歩くときに履くズボン1足と、そのズボンを洗うときに履くズボンがあれば十分です。どちらも速乾性のものをおすすめします。
防寒着
防寒着は歩く時期にもよります。夏であれば必要ないと思いますが、秋〜冬〜春に歩くのであれば防寒着は必要です。
私は寒がりというのもありますが、10月末の雨の日街を散策する時にダウンもフリースもレインジャケットも着てフル装備だったことがありました。
11月の朝には0度だったこともあります。冬に歩くならニット帽や手袋もあったほうがいいでしょう。
雨具
1日中雨の中を歩くこともあります。レインジャケット上下かポンチョ、バックパックのレインカバーは必要です。
レインジャケットを上下着るとバックパックのレインカバーも必要になります。ポンチョであればバックパックごと被るため、レインカバーが必ずしも必要でなくなります。
総合的な軽量を目指すのであれば、ポンチョの方がいいと思います。ただポンチョは足元が濡れるので、我慢か対策が必要になります。

サンダル
アルバルゲでは靴のまま入れないところが多いです。サンダルならOKですし、街歩きにも便利です。ビーサンでも大丈夫。
寝袋
アルバルゲで宿泊する時は寝袋は必須です。氷点下まで対応するような寝袋は必要ありません。多くのアルバルゲでは毛布を貸してくれます。
タオル・てぬぐい
タオルは大きめの速乾性のものであれば1枚で十分です。
もう1枚小さいものやさっと使えるものがほしい人は手ぬぐいがおすすめです。
救急セット&薬
最低でも「マメができる」「足を捻る」「足が腫れる」「風邪っぽい」「喉が痛い」などへの対策をしておいた方がいいでしょう。これらは私が歩いていて私を含めて周りで起きていた症状です。その他必要と思われるものは持っていくといいでしょう。これらはまとめてジップロックに入れておくと便利です。
- マメ対策:消毒液or消毒ペーパー、綿orティッシュ、針など
- テーピング用テープ
- 湿布やサロンパスなどの鎮痛消炎剤
- 風邪薬や風邪の効き始め薬
- のど飴
②これがあれば快適・便利
品名 | 重さ(私の持ち物で計測) |
---|---|
帽子 | 96g |
サングラス | 48g(ケース込) |
ヘッドライト | 75g(電池込) |
折り畳み傘 | 79g |
耳栓 | 1g |
アイマスク | 7g |
洗濯バサミ | 21g(5個) |
S字フック | 26g(3個) |
トリプルタップ(マルチ変換プラグ) | 92g |
サブバッグorエコバッグ | 86g |
爪切り・(耳かき) | 17g |
モバイルバッテリー | 202g |
(日焼け止め) | |
(ウォーキングポール) |
ヘッドライト
時期によって暗い中を歩いたり、部屋がまだ暗い時に荷物をまとめたりするときにヘッドライトは便利です。スマホのライトでも代用可能ですが、あかりが眩しいので暗い部屋で人が寝ている時に使うのは迷惑になるっ場合があります。
大抵のヘッドライトは暖色の明るさに変わる機能もある上、手が自由になるの便利です。ヘッドライトは充電式と電池式があり、充電方法や予備の電池の準備なども考える必要があります。
折り畳み傘
折り畳み傘があれば、街歩きに便利ですし巡礼中もあると便利です。
いくら高機能のレインジャケットでも一日中雨にあたれば浸水してくる可能性もあります。また雨に当たり続けたり、ジャケットの表面が濡れたままだったりすると体が冷えてきます。そんな時傘があれば直接雨に当たることもなく、「少しは」快適になります(足元は濡れますからね)。
軽量の折り畳み傘がおすすめですが、風が強いガリシア地方では軽量の傘では使い物にならないことがあります。
耳栓&アイマスク
アルバルゲはドミトリーなので誰かが同じ部屋にいることになります。毎日誰かしらがいびきをかいています。そんな時のために、気になる人は耳栓は必須です。おすすめはモルデックスの耳栓です。
部屋でライトを点ける人もいたりするのでアイマスクもあると便利です。
洗濯バサミ
アルバルゲの洗濯物干場には洗濯バサミがないところもあるので洗濯バサミをいくつか持参すると便利です。また乾いていない靴下などをバックパックに干して歩くのにも便利です。
S字フック
S字フックがあると何かと便利です。ベッドに服や袋をひっかけたり、シャワールームでものを引っ掛けるのにも便利です。
トリプルタップ(マルチ変換プラグ)
充電できるコンセントが限られていることが多いので、トリプルタップはあると便利です。
またマルチ変換プラグであればUSBもそのまま差し込める上に、ふさいでしまったコンセントを他の人が使うこともできおすすめです。

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サブバッグorエコバッグ
街歩きや買い物にサブバックやエコバッグがあると便利です。いずれも折りたたみできる軽量なもので十分です。スペインでは買い物袋は有料です。

爪切り・(耳かき)
爪切りがあると便利ですが、使用頻度が少ないので悩むかもしれません。最悪誰かしらが持っているので借りることはできます。
「耳かきは必要」という人は持っていきましょう。日本以外で耳をかく習慣はありませんから誰も持っていません。
モバイルバッテリー
スマホを持っている以上はモバイルバッテリーもあると便利です。
しかし私はカミーノで一切モバイルバッテリーを使うことはありませんでした。SIMを使っていなかったので電気消費量は少なく、毎日宿で充電すれば十分でした。とは言え「何かあった時のために」持っててよかったと思います。
大容量でなく軽量なもので十分だと思います。
(日焼け止め・ウォーキングポール)
私は使用しないのですが、日焼け止め・ウォーキングポールが必要な人は持っていきましょう。
ウォーキングポールを持っている人は「使ったほうが楽だよ」と言っていました。
③個人的にこれだけはゆずれない
ホタテ貝 10g
前回のカミーノではホタテ貝を持っていきませんでした。途中で手に入れようと思っていたのですが、結局最後まで持つことはありませんでした。
前回の巡礼の最後にフィステラの海岸でホタテ貝を拾って持って帰ってきたので、次歩くなら持っていきます。
サコッシュ 79g
前回のカミーノでもサコッシュを使用していて便利だったので、次も持っていくと思います。体の前にかけたサコッシュにクレデンシャルや財布、スマホなどを入れておけるので、いちいちバックパックを下ろさずにすみました。

日記帳&ペン 76g
個人的に紙にアイデアをメモしたり、日記を書いたりする習慣があるのでこれは持っていきます。文書や本は電子化をすすめていますが…。
ウォータボトル(水筒)60g
現地でペットボトルの水を買って使えば済む話ですが、1ヶ月も使うんだったらちゃんとしたボトル使いたいなと思います。軽いものがいいですね。
コップ 48g
アルバルゲにはコップがなかったり、あっても数が少なかったりします。私は毎朝インスタントコーヒーを飲むのに使いました。
もう1ヶ所コップが必要になる場所があります。それが「蛇口からワインが飲める場所」。私は前回この蛇口を見逃して悔しい思いをしたので次は絶対見逃しません(笑)。
スタッフバッグ 165g(3つ)
私は登山をするときはバックパックの中で濡れてほしくないものはスタッフバッグに入れています。
また防寒着なら防寒着、着替えなら着替え、小物なら小物などカテゴリー分けができ、バッグの中がごちゃごちゃならず整理できるので私には欠かせません。

メガネ&コンタクトレンズ&目薬 340g
個人的にゆずれない、というか私には必須のものです。私は極度の近視なのでメガネとコンタクトレンズは必須です。巡礼中はコンタクトレンズで、宿ではメガネというスタイルでした。
コンタクトレンズはワンデーのものを持っていきました。ちなみにワンデイ40日分両眼(80枚)で約170gです。
2WEEKだと保管ケースやレンズ洗浄液も持っていく必要があります。
カメラ&周辺機具 1,577g
それぞれ「そんなもの持ち歩いてるの!?」というのがあると思います。私が会った巡礼者にも、ギターやヘアドライヤー、マッサージ道具など「そんなの持ってるだ!?」というようなものを持っている人がいました。私の場合がカメラです。
私のカメラはミラーレス一眼ですが、レンズを含めると1kg以上あります。よく「そんなもの持ち歩いてるの!?」と言われました。でも私は持っていってよかったと思います。カミーノの風景は素晴らしかったし、何よりもそこを歩く巡礼者たちの姿や仲良くなった友人の姿は美しかったです。カメラでその瞬間を捉えることができたのはよかったです。
旅でカメラは欠かせないという人は持って行ったほうがいいでしょう。ただしカメラを持っていけば、充電器や手入れ道具が増え、データ整理の方法や雨の日の対策などを考えなくてはいけません。
- 充電器:最近のカメラはカメラから直接給電するものが多いですが、充電中カメラを放置しなくてはいけないのでバッテリー用充電器を持っていくことをおすすめします。また予備のバッテリーもあると安心です。
- 手入れ道具:最低でも、レンズクリーナー液、レンズ拭き(紙・クロス)、ハケ、ブロワーは持って行った方がいいでしょう。
- データ整理:カミーノだけなら容量の大きいSDを準備しておけばいいと思います。心配な人は予備のSDの準備と、定期的なデータのアップロードをするといいでしょう。
- 雨の日対策:私は一枚の布でカメラを包むタイプのカメラ専用カバーを持っていき、小雨の日はカメラはその布に包んでいました。雨がひどい日は着ているレインジャケットの中でカメラを首から下げていました。
次回カミーノに持って行くなら、軽い単焦点レンズを買って持っていきたいなと思っています。
除外したもの
アーミーナイフ
前回アーミーナイフを持っていきましたが、使用頻度は少なかったです。キッチンがないアルバルゲで、バゲットにはさむ野菜を切るぐらいにしか使っていません。
もし軽量化を目指し機内持ち込みサイズにするのであれば、持っていくことはできません。
コーヒーフィルター
前回「繰り返し使えるコーヒーフィルター」を持っていきましたが、カミーノでは使うことはありませんでした。私は家では毎朝ドリップコーヒーを淹れるのですが、カミーノ中はインスタントコーヒーで妥協していました。カフェでも1ユーロちょっとでおいしいエスプレッソが飲めますしね。
Kindle
前回はKindleを持っていきましたが、カミーノでKindleを開くことがありませんでした。そもそも本を読もうという気にならなかったのです。それに私は寝る前に落ち着いてリラックスして本を読むならKindleを使いますが、あまりそんな時間もなかったです。ちょっと読むぐらいであればスマホで十分です。
Kindleで本を読むのが習慣だし、カミーノで読みたい本がある、という人は持っていっていいかもしれません。
延長コード
前回は延長コードを持っていきました。確かにあったら便利でした。アルバルゲではベッドの近くにコンセントがないことが多々ありました。ただ「なくてもいけるな」というのが正直な感想です。
持っていったものはかさばるので、さらにコンパクトなものがあれば買って持っていくかもされません。
湯沸かし電熱コイル
コンセントにさしてお湯を沸かすコイルです。前回のカミーノでインスタントコーヒーを飲みたい時、キッチンが無いアルバルゲで使うことが何度かありました。
ただ次はなくてもいいかなと思います。宿でコーヒーを飲めなかったら、カフェでも探して飲むようにします。
トイレットペーパー1ロール
トイレットペーパーを1ロール丸ごと持って行きましたが、カミーノでは使うことはありませんでした。でもティッシュはあったほうがいいと思います。何があるかわかりませんからね。次持っていくなら半ロールくらいかな(笑)。
果たして何キロになった?
①最低これだけあれば大丈夫
服は着ていく分と履いていく靴を除けば5.7kgでした。
だいぶ軽いですね。でもこれは最低限の荷物です。
①+②これがあれば快適・便利
①と「②これがあれば快適・便利」と合わせても6.4kgです。
快適・便利にするアイテムを持っていっても7kgに収まりますね。
ここまで入れても45Lのバックパックでは余裕があります。

①+②+③個人的にこれだけはゆずれない
「③個人的にこれだけはゆずれない」まで含めると8.6kgになりました。
前回の12kgからすればだいぶ軽量化できたと思います。しかしこれでは機内持ち込みサイズの7kgには収まりません。持っている服を全部着込めば機内持ち込みはいけるかもしれませんが..。
カメラとカメラ周辺器具だけで約1.5kgあり、カメラをあきらめれば全体の重さは7kgとなります。うーん、悩みますね..。

更なる軽量化を目指すなら、バックパックを含むアイテム自体の軽量化をしていく必要になります。
私であればバックパック、防寒着、レインジャケットに軽量化の余地があります。今回防寒着はフルで持って行く想定だったので、季節を選べば防寒着を減らせるでしょう。またダウンを軽くてより機能がいいものにすれば、フリースは持っていかなくても済みます。
私は1kgのULバックパックを持っているので、次回のカミーノではこちらを使うと思います。であればマイナス500gの軽量化ができます。
カミーノの荷物を軽くするポイント
今回カミーノの持ち物を選び直して「荷物を7kg以下にするは難しくない」と感じました(カメラをあきらめれば、ですが..)。カミーノでは毎日宿に泊まるので、テントもキャンプ道具も入りませんからね。ただし軽量化する上で以下の2つの点がポイントです。
①道具はアウトドア用品を購入する
軽量化を目指すなら、持って行くものはアウトドア用のものをおすすめします。特に登山用品は軽量化されたものや速乾性のものがいくつもあります。
ただ軽くて機能の良いものは値段が高いです。私は普段から登山をするので、持っていたものをカミーノで使いました。全てを軽くて機能のいい登山用品で揃えようとすれば、10万円は超えるでしょう。
②あったら便利だけど使うかわからないものをどれだけ減らせるか
2つ目のポイントは「あったら便利だけど使うかわからないものをどれだけ減らせるか」でしょう。その最たるものが「予備」ではないでしょうか。
ボールペンの予備、電池の予備、充電ケーブルの予備、メガネの予備、変換プラグの予備..はい、これ私です(笑)。心配性なので前回は荷物を選びきれず、予備の予備まで持っていってました。
予備は「ほどほどに」持っていきましょう。最悪スペインでも買えます。
バックパックと靴は重要
ちょっと「荷物の軽量化」からは脱線しますがバックパックと靴の選び方をお伝えします。
カミーノを歩きながら「バックパックと靴は重要」ということを常に感じていました。これらのアイテムはカミーノの「相棒」と言っていいいくらいです。
ここでは私なりのバックパックと靴の選び方を紹介したいと思います。私は登山やトレッキングの経験がありますが、専門家ではないので参考程度にしておいてもらえると助かります。
バックパックの選び方
カミーノで使うバックパックは登山用のものがいいです。現在バックパックには大きく2つの種類があります。
- 従来型のバックパック
- 軽量化を目指したUL(ウルトラライト)バックパック
従来型のバックパック
大きなアウトドアショップで売られているのはほぼ従来型のバックパックです。大きな筒型の収納スペースがあって、その上に天蓋と呼ばれる蓋のような収納スペースがあります。肩
や背中、腰などバッグが体に触れる部分は分厚いクッション素材が使われていることが多いです。また背面には支柱が入っており、バッグの荷重を支えてくれます。様々な容量があり、重さは1〜2kgほどです。

軽量化を目指したUL(ウルトラライト)バックパック
従来型よりも軽量化したバックパックです。小さなガレージブランドの商品が多いので、大きなアウトドアショップであまり見かけません。
軽量化しているので素材が薄く、天蓋やクッション、支柱などが省かれていることが多いです。数百グラムの重さです。

「だったら軽いほうがいいのでは?」と思うかもしれません。でもULバックパックって荷物の全体的な重さを軽くする上での選択肢です。中に入れる荷物も軽くするようでないと、ULバックパックの意味がありません。ULバックパックは体にあたる部分のクッションや背中の支柱を省いている分、荷物が重いと体への負担も大きくなります。
もしバックパックを背負って歩いた経験が少ないという人は、従来型のバックパックを選ぶことをおすすめします。クッションも背中の支柱もしっかりしているので、体への負担が軽減されます。容量はカミーノであれば40〜50Lで十分です。新しく買うのであれば必ず店で背負い心地を確かめましょう。
もし「機内持ち込みサイズの7kg以内に納める」というのであればULバックパックは選択肢に入れていいでしょう。
靴の選び方
カミーノを歩いて他の人の靴を見て「みんな様々だな」と感じました。ランニングシューズを履く人もいれば、がっしりした登山靴を履いている人もいます。正直靴選びは人それぞれです。
靴は軽い方がいい
カミーノであればトレッキングシューズや登山靴でなくてもいいです。トレッキングシューズや登山靴は岩がゴツゴツしたところや滑りやすいところなどを歩くことを想定していて、くるぶしまで保護していたり、靴底が固かったりするので重いです。カミーノではそんな険しい道を歩くことはほとんどありません。
私は個人的には靴は軽い方がいいと思っています。靴は数十グラム違うだけで、履いてみて重さの違いがわかるので、重い靴は長く歩く上では負担になります。ただ軽い靴は靴底が薄い傾向があり、衝撃を直に感じやすいのでその点も考慮する必要があります。
私はトレランシューズで歩きましたが、何も問題はありませんでした。むしろ「軽い靴でよかった」と思っています。ただ半日アスファルトを歩くときは足の裏が痛くなりました。こういう場合ソールを入れて、足への衝撃を和らげるという工夫もできるかもしれません。
防水かどうか
靴は防水かどうかというのも考える必要があります。防水であれば雨の日でも中に雨が染み込んできにくいですが、靴の中が蒸れます。防水でない靴は雨の日はすぐに中まで濡れますが、その分乾きやすく靴の中の蒸れは気になりません。防水の靴の方が重くなる傾向にあります。
個人的には靴は防水でなくていいです。正直靴の中の蒸れは私には不愉快で耐えられません。防水でないと雨の日は不愉快ですが、一晩新聞紙(アルバルゲでもらえる)を入れておけばほぼ乾きます。多少濡れていても歩いていれば乾きます。
しかし靴選びは人それぞれです。自分の好みにあった靴を選びましょう。

おわりに
この記事では「カミーノの持ち物を軽量化するには?もう一度歩くなら何を持って行くか考えてみた」を紹介しました。
今回荷物の軽量化を考えてみて、カミーノの荷物を軽量化して7kg以下にするのはそこまで難しくないと感じました。とは言っても、私の場合はカメラをあきらめる必要があります。でもきっと他のものを軽量化してカメラは持っていくと思います(笑)
カミーノを一度歩いてみて「荷物は軽い方がいい」と肌に感じました。でもみんな「軽くしたい」と言ってる割には、結構なんだかんだいろいろ持ってきてる。それぞれ持ってくるものが違うからおもしろいのかもしれません。
私は荷物選びからすでにカミーノが始まると思っています。何を持っていくか選び、持ってきたものの重さを感じるのもカミーノの一部だと思います。軽い方がいいですが、重くたって歩けます。その重さが「自分にとって必要なもの」の重さです。
これからカミーノを歩くという方はブエン・カミーノ!!
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