こんにちは、ノーウェアマンです。
タンザニアのダルエスサラームからザンビアに行くためにイリンガへと移動します。本当はタンザン鉄道に乗ってザンビアに行きたかったのですが…。
この記事では「タンザン鉄道をあきらめ、ダルエスサラームからイリンガへバス移動」を紹介します。
前回の記事では「パジェからストーンタウンへ、ダルエスサラームへフェリー移動/ダルエスサラームのおすすめ宿情報」を紹介しました。
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タンザン鉄道ではザンビアに行けない!?
私がコロナ前にしていた世界一周を中断したのがタンザニアのダルエスサラームでした。そして再び世界一周の続きとしてダルエスサラームに戻って来ました。
その一番の目的が「タンザン鉄道でザンビアに行くこと」でした。しかしいざタンザニアに着いて列車を予約しようとしたら、「タンザン鉄道はザンビアまで走っていない」ことがわかったのです。
タンザン鉄道とは?
タンザン鉄道とはタンザニアとザンビアを結ぶ列車で、正式になタザラ鉄道(TAZARA Railway)とい言います。日本人旅行者の間ではタンザン鉄道で親しまれています。
タンザニアのダルエスサラームから列車に乗って、国境を越えてザンビアのカピリムポシまで行く。数日かけて走るこの国際列車は、アフリカ縦断旅行の外せないイベントでした。しかしタンザン鉄道は国境を越える列車の運行をしておらず、ザンビアまでは走っていませんでした(2025年1月)。

タンザン鉄道はこれまでにも国境を越える列車の運行の中止をしているようですが、今回の運行中止はTAZARA Railwayのホームページでは公式にはアナウンスされていません。どうやら2024年6月から国境を越える列車の運行をしていないようです。
ザンビアに行けなくてもタンザン鉄道には乗れる
タンザニアから国境を越えてザンビアに行けなくてもタンザン鉄道には乗れます。タンザニアではダルエスサラームとムベヤの間を、ザンビアではカピリムポシとナコンデの間を列車が運行しているようです。

つまりムベヤまで列車で行って、バスでムベヤからザンビア国境へ移動し、ナコンデから列車に乗る、ということもできるわけです。私はそれを考えました。しかしムベヤまで行ってザンビア国境を越えたとしても、ナコンデからの列車の情報がなく「数日待たなくてはいけない可能性もありうる」とわかりました。
「よくわからないアフリカのど田舎で足止めを喰らうのはごめんだ」と思いこの案は却下。せめてムベヤまでの列車に乗ることも考えたのですが、私はムベヤからダルエスサラームまでタンザン鉄道に乗ったことがあり、新鮮味がないのでこれも採用しませんでした。列車で国境越えるからロマンがあるんですよね…。
結局今回はタザラ鉄道を利用するのはあきらめ、バスでザンビアを目指すことにしました。せっかくなのでその途中にあるイリンガという街に寄ることにしました。
ダルエスサラームからイリンガへのバス
ダルエスサラームからザンビア国境やルサカ行きのバスはあるはずです。なのでわざわざ途中の街に寄らなくてもバスでザンビアには行けます。しかしイリンガは「私がかつて住んでいた街」なので寄ることにしました。せっかくここまで来たので。
イリンガはタンザニア内陸に位置する街です。標高が1000m以上ある高地にあるため過ごしやすい気候の街です。ダルエスサラームからだとバスで8、9時間かかります。
ダルエスサラームからイリンガへのバスであればABCというバス会社がおすすめなのですが、私はチケットが取れず他のバスを探さなくてはいけませんでした。
ダルエスサラームのバスターミナル
ウブンゴバスターミナルはない
ダルエスサラームにはウブンゴバスターミナルという巨大なバスターミナルがありました。かつてタンザニアに住んでいた時はイリンガへ行くためにこのバスターミナルを頻繁に利用しました。しかし今回実際に行ってみるとウブンゴバスターミナルはありませんでした。何やらバスターミナルは取り壊され開発されていました。これがバスターミナルになるのか他のものになるのかは不明です。
「じゃあいったいどこからバスに乗ればいいんだ…」と途方に暮れました。タンザン鉄道も乗れないし、バスターミナルもないし踏んだり蹴ったりですね。
ウブンゴバスターミナル跡地の前の道路を市内に向かって少し行くと、バス会社が道路沿いに並んでいます。それらのバス会社でチケットを買うこともできます。しかし私は宿の人に聞いた別のバスターミナルを利用することにしました。
マグフリバスターミナル
ダルエスサラームの市内から西に20kmほどの場所にマグフリバスターミナルというバスターミナルがあり、地方へ行くバスはここから乗ることができます。私はこのバスターミナルに行って直接チケットを買いました。

市内からバスで行くこともできると思います。私はBoltを利用し、市内からマグフリバスターミナルまで9,500タンザニアシリングでした。
バスターミナルに入ろうとするとチケットを売ろうとする連中が寄ってきます。彼らを通して買うこともできますが、彼らは手数料を取るので高い値段を提示してきます。ターミナルの中に入り、バスの前にいるバス会社のスタッフから直接買う方が安いです。イリンガ行きのバスは32,000タンザニアシリングでした。

バスにはエアコンがなかったので、窓からの風で暑さをしのぎました。

バスから野生動物・バオバブが見れる
しばらくはトラックが多くて、バスはかなりゆっくりと走っていました。郊外へ出るとスピードも出て、景色もよくなります。

休憩は1、2回ほどでしたが、途中のバスターミナルで物売りがバスに近づいてくるので買い物には困りません。

イリンガやムベヤ、ザンビアの方へ行くバスは途中ミクニ国立公園の中を走ります。もちろん野生動物がいます。今回私は見ることはできませんでしたが、運がよければキリンやシマウマなどの動物を見ることができます。

またバオバブの木がたくさん生えているところも通ります。

イリンガに近づくにつれて、岩がゴロゴロした風景になります。
イリンガのバスターミナル
私が乗ったバスはイリンガの街のバス会社の前まで行きました。かつては街の真ん中のバスターミナルまで大型バスも乗り入れていましたが、今はマイクロバスのみしか入れないようです。
大きなバスによってはイガンビロというイリンガの手前10kmまでしか行かず、あとはタクシーかローカルバスで市内を目指すということもあります。
結局ダルエスサラームを9時半に出たバスは21時ごろイリンガに着きました。以前泊まったことがあるホテルにとりあえず向かい、なんとか宿を確保しました。
おわりに
この記事では「タンザニアからザンビアへ:ダルエスサラームからイリンガへバス移動」を紹介しました。
乗ろうと思っていた列車はなく、かつてあったバスターミナルもなく、そしてそれは行ってみて初めてわかる。さっそくアフリカでの移動の大変さを体感しました。
次回の記事では「イリンガのおすすめスポット・宿・レストラン情報」を紹介したいと思います。
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