先日アメリカからハイパーライトマウンテンギア(Hyperlite Mountain Gear/HMG)のバックパックを個人輸入しました。思ったよりも簡単に、スムーズに購入できました。
この記事では実際の体験から「ハイパーライトマウンテンギアのバックパックをアメリカから買う方法」を紹介します。また購入する方法だけでなく、「どれぐらい時間がかかるか」「どれくらい安く買えるか」についても詳しく買いています。
なんでわざわざ「個人輸入」?
ハイパーライトマウンテンギア(Hyperlite Mountain Gear/HMG)はアメリカのUL(ウルトラライト)ギアブランドで、様々なアクティビティに対応したULギアを発信しています。
今回私が購入したのは「Unbound 55」です。長年使用していたバックパックの買い替えが必要になり、「次に買うならHMGだな」と目をつけていました。
日本でもハイカーズデポやMoonlight GearなどでHMGのバックパックは取り扱っています。しかしどの店も取扱数は多くはなく「欲しい商品」がなかったり、「自分に合うサイズ」がなかったりします。そしてこの値段…安くはありません。
そこで「個人輸入すれば自分の欲しいものが買えるし、少しは安くなるのでは?」と思い、アメリカから直接買ってみることにしたのです。
購入方法
好きな商品を選ぶ
まずはハイパーライトマウンテンギア(Hyperlite Mountain Gear/HMG)のホームページで好きな商品を選びましょう。

ちなみに「SOUTHWEST」「WINDRIDER」「JUNCTION」の違いは、バックパック外側のポケットが「メッシュか」「メッシュじゃないか」「メッシュとメッシュでない素材の組み合わせか」というものです。
「UNBOUND」はこれらの歴代モデルの頑丈さを継承しつつ、「より軽やかに、できるだけ長く歩くことに特化したバックパック」になっています。私が買ったのは「UNBOUND」で、その見た目のスタイリッシュさとコンセプトに惹かれ購入しました。バックパックは他にも種類があります。
自分に合ったサイズを選ぶ
次に買いたい商品が決まったら「容量」「サイズ」「カラー」を選びましょう。

- Volume:容量
- Torso Length:胴の長さ(背面長)
- Color:色(黒の方が20ドル高い)
- Weight:重さ(oz/オンス)
- Availability:在庫状況(In stock, ready to ship:在庫あり、すぐに配送可)
「容量が大きいほど」「サイズが大きいほど」「白よりも黒の方が」重くなります。容量やカラーを選択せれば、重さ(oz/オンス)が表示されるので確認できます。1オンス=28.35グラムです。35.28オンスで約1キログラムとなります。
ここで注意したいのは「サイズ(胴の長さ)」です。自分に合ったサイズをどう選ぶか。近くにHMGの取扱店があればいいのですが、なかなかそういう機会はないと思います。サイズの選び方は「How to measure」をクリックします。
すると「HOW TO CHOOSE A PACK SIZE」というページが出てきます。

「英語は無理!!」という方はMoonlight Gearのホームページに「背面長の測り方」というのがあるのでこちらを参考にできます。また一応日本語訳を載せておきますので、両方を確認することをおすすめします。
【バックのサイズの選び方】
パックのサイズを決めるのは身長ではなく胴の長さです。胴の長さを測るには、以下の方法をおすすめします:
- 頭を少し前に傾けて、首の付け根にある骨の出っ張り(第7頸椎:C7)を探します。
- メジャーを使い、(誰か他の人に)その出っ張りから背骨にカーブに沿って這わせるように下へ測ってもらいます。
- 両手を腰に当てて、腸骨稜(骨盤帯の「棚」のような部分/※筆者注:腰骨の上の部分が隆起しているところ)を感じ取ります。これは肋骨の横から指を下ろしていったとき、最初に触れる硬い部分です。手の親指が背中に向くように手を置きます。
- 親指同士を結んだ仮想の水平線とメジャーが交差する部分を測ります。その長さが「胴の長さ(背面長)」です。背面長によるサイズ分類は以下の通りです。
- Small(背面長:15.0~17.0インチ/38.1〜43.18センチ)
- Medium(背面長:17.0~19.0インチ/43.18〜48.26センチ)
- Large(背面長:19.0~21.0インチ/48.26〜53.34センチ)
- Tall(背面長:21.0インチ以上/53.34センチ以上)
- サイズの境界線上(例:背面長がちょうど17.0インチでSmallとMediumの間)にあたる場合は、大きい方のサイズを選ぶことをおすすめします。

正直どちらの説明を読んで測ってみても、「果たして合っているのだろうか」と不安になりました。誰かに手伝ってもらった方が正確に測れると思います。
私は背面長がだいたい52センチで、20.47インチなのでLを選びました。
購入手続き
それでは購入手続きをしていきます。購入する商品が決まったら「ADD TO CART(カートに追加)」をクリックします。

カートが表示されますので購入する場合は「CHECKOUT(支払い)」に進みます。配送料は次のページで住所を入力すると計算されます。カートを閉じて他の商品をみることもできます。またカートから商品を削除するときは「Remove」をクリックすると削除できます。

Contact/コンタクト
Eメールアドレスを入力します。「Email me with news and offers(ニュースやお得な情報をメールで受け取る)」にチェックすると、定期的にニュースレターが届きます。不要ならチェックは外します。

Delivery/配送先情報
配送先住所などを記入していきます。住所を打ち込むと送料がわかります。情報は全て英語で記入します。
- Country/Region:国・地域(Japan/日本)
- Last Name:名字(例:Yamada)
- First Nane:名(例:Taro)
- Company(Optional):会社名(無ければ空白でOK)
- Postal Code:郵便番号(例:123-4567)
- Prefecture:都道府県(例:Kanagawa)
- City:市町村区(例:Yokohama)
- Adress:残りの住所の情報を「(丁目)-(番地) -(号), (町名), (あれば区)」の順で記入(例:中区本町12丁目34番地XX号の場合は、「12-34-XX, Honmachi, Naka」)
- Apartment, suite, etc. (Optional):建物名称と部屋番号(無ければ空白でOK)
- Phone Number:電話番号(連絡の取れる電話番号。国番号なしでも問題ない。例:070-1234-XXXX)

Shipping method/配送方法
配送に関する注意事項と、配送の方法が選べます。海外配送ではFedEx Internationalのみです。

- Delivery Times(配達時間)
「発送予定日は、在庫のある商品の出荷準備に通常1~2営業日かかることを考慮していません。すぐに出荷できる保証はありません。」といった旨の内容が書かれています。 - International Shipping Notice(海外発送に関する案内)
「国際発送には、追加の関税、税金、手数料が発生する場合があります。これらの費用はお客様のご負担となり、国によって異なります。詳細については、お住まいの国の税関にお問い合わせください。」といった旨の内容が書かれています。 - FedFx Internationalの配送プランを選びます。値段が高いプランほど届くのが早くなる可能性があります。
Payment/支払い
支払い情報を入力します。クレジットカードかPaypalなども使えます。

- Credit Card
- Card Number:カードナンバー
- Expiration date(MM/YY):カードの有効期限(月/年)
- Security code:セキュリティコード
- Name on card:名前(ローマ字で)
- Use shipping as billing address(配送先住所を請求書住所として使用する):問題なければチェックは入れたままにしておきます。請求書住所を変えたい場合はチェックを外して、住所を入力します。
- PayPalを選ぶと「Pay with PayPal」と表示が出るのでそこをクリックするとPayPalのページへと移動します。
- Remember me/Save my information for a faster checkout(次回のために入力情報を保存する):必要であればチェックを入れます。
ここまで情報を入力したらもう一度内容を確認します。ディスカウントコードやギフトカードがあれば、商品の値段が表示されているところで入力できます。

問題なければ「Pay now(支払う)」をクリックします。支払いがうまくいけば完了画面に切り替わります。

注文が完了すると登録したメールアドレスに「注文完了」のメールが届きます。届かないという場合は「迷惑メール」や「プロモーション」などにメールが来ていないか見てみましょう。私の場合Gmailを使っているのですが、「プロモーション」に振り分けられていました。

届くまでどれくらい時間がかかる?
私の時は注文して3日目に「Shipping Confirmation(発送確認)」のメールが届きました。このメールも「プロモーション」に振り分けられていました。

そして発送メールが届いて4日後に郵便局から「お届け予定のお知らせ」が届きます。商品が翌日届くというお知らせです。私にはLINEにも郵便局からのお知らせが届きました。依頼主はFedExとなっています。

そして注文して8日目に商品が届きました。この時は関税については何も触れられませんでした。

開封するとこんな感じです。

商品はこんな感じです。


商品以外には納品書とステッカーが付いていました。

関税はいくら?
後日FedExから関税の請求書が届きました(請求書が届いたのは商品が届いて約3週間後)。関税の金額は6,600円でした。

私が買った「UNBOUND 55(黒)」は420ドルで、実は15%オフのセールの時に購入したので357ドルでした。配送料が71.51ドルなので合計428.51ドルを支払いました。日本円にすると64,000円です(クレジットでの実際の支払額購入時点1ドル=150円)。なので商品のだいたい10%の関税がかかったことになります。
日本で買うよりどれくらい安い?
私は「UNBOUND 55(黒)」を買うのに、「商品(357ドル)+配送料(71.51ドル)+関税(6600円)=70,600円」かかりました。Moonlight Gearで同様の商品「UNBOUND 55(黒)」は79,200円です。およそ8,600円安く購入できたことになります。
しかし私は15%オフのセールの時に購入したので安く買うことができました。通常の値段であれば420ドルで、配送料は72.24ドル(6/11時点)で合計492.24ドル(73,836円)です。これに仮に6600円の関税を足すと、80,436円となり、Moonlight Gearで買よりも高くつきます。

もし日本の取扱店で買いたい商品があれば、わざわざ輸入しなくてもいいと思います。ただ商品が在庫切れだったり、自分に合うサイズがなかったりすることもあるので、その場合個人輸入を検討してもいいと思います。
もしアメリカからHMGの商品を安く個人輸入したいなら、ホームページを時々確認して「セール」の時をねらって購入することをおすすめします。またやはり為替の影響で値段も変わるので、タイミングも重要かもしれません。
まとめ
この記事では私の実体験から「ハイパーライトマウンテンギアのバックパックをアメリカから買う方法」を紹介しました。
「個人輸入」と言っても日本でネットショッピングするのとやることは変わりません。商品も1週間ほどで届きます。ただサイズを決めたり、英語だったりするので少し気をつけないといけません。この記事を参考にしていただけるとうれしいです。
またどこかで今回購入した「UNBOUND 55」の使用レビューも書きたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました!!
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