2023年7月下旬、北アルプス北部の朝日岳をメインに雪倉岳・白馬岳と2日かけて縦走しました。不安定な天候でしたが、高山植物や富山湾に沈む夕陽が見られるなど絶景を楽しむことができました。この記事ではその時の記録をお届けします。
今回のルート
朝日岳は北アルプス北部に位置し、富山県と新潟県の県境にある標高2418mの山です。日本海に近く雪深いため、その雪解け水によって育まれた高山植物が豊かです。また登山口までのアクセスも遠いため、北アルプスの他の山域に比べ人が少なく静かな山歩きを楽しめます。
今回歩いたルートは次の通りです。
1日目:蓮華温泉→朝日岳→朝日小屋(テント泊)
2日目:朝日小屋→雪倉岳→白馬岳→白馬大池→蓮華温泉
1日目:蓮華温泉→朝日岳→朝日小屋(テント泊)
登山口である蓮華温泉は新潟県糸魚川市にあります。国道148号から車で1時間近く山道を登っていきます。駐車場は広いですが7月下旬の平日7:30の時点で半分以上は埋まっていました。蓮華温泉ロッジ宿泊者も利用できる駐車場なので登山者だけの利用とは限りません。
バスでのアクセスも可能なようです。
登山口からは朝日岳が望めます。
樹林帯を抜け、兵馬の平湿原を歩きます。眺めがよく、高山植物も咲いていました。
登山道にも高山植物が咲いてました。
朝日岳山頂です。残念ながら何も見えませんでした。
朝日小屋へ向かいます。
朝日小屋は赤い三角屋根が印象的です。
朝日小屋はごはんが有名でそれを目当てに訪れる人もいるそうです。また夕方に混ぜご飯とお寿司が販売されます。私はこの時はそんなものがあるとは知らなかったのですが思わず買ってしまいました。
また朝日小屋は朝日岳から日本海まで続く「栂海新道」の起点でもあります。私も途中何度か「栂海新道歩いてるんですか?」と尋ねられました。皆さんとって「いつか歩いてみたい」という憧れの存在のようでした。私はその名前は知っている程度でしかなかったのですが、今回の山行で「栂海新道」が気になり始めました。
テント場は小屋の目の前にあります。広々としていて小屋もトイレも近く便利です。周辺には高山植物が咲いています。テント場で過ごすのも飽きません。
テント場から少し歩いたところから富山湾が眺められます。富山湾に沈む夕陽は絶景でした。
2日目:朝日小屋→雪倉岳→白馬岳→白馬大池→蓮華温泉
この日は雪倉岳・白馬岳を経由して蓮華温泉へ戻ります。朝日小屋を出発してすぐ遠く剱岳が望めました。
途中朝ごはんに昨日朝日小屋で購入した鶏めしをいただきました。
雪倉岳山頂です。白馬岳の美しい姿が望めます。
途中雷鳥にも出会いました。
三国境から一気に人の数が増えました。
白馬岳山頂は賑やかでした。二度目の白馬岳山頂だったため、すぐに引き返します。
白馬大池が見えてきました。ここから蓮華温泉へと向かいます。
蓮華温泉へ到着し下山しました。下山後蓮華温泉ロッジの温泉で汗を流しました。
今回は利用しませんでしたが、蓮華温泉ロッジには露天風呂もあります。途中出会った人におすすめされたのですが、少し離れたところにあり靴を履いていかなくてはならずめんどくさかったので今回は断念しました。内湯だけでも十分満足できました。
また蓮華温泉にはキャンプ場もあり、前泊したりキャンプ場をベースに登山したりということができそうです。
まとめ
この記事では朝日岳・雪倉岳・白馬岳縦走1泊2日の山行記録を紹介しました。
私はここ数年で北アルプスの主なルートは歩き尽くしており、今回の朝日岳は「行ってないところ」という消極的理由で選びました。しかし実際歩いてみると景色や静かさ、朝日小屋の雰囲気の良さで、また訪れたい山となるほど満足した山行になりました。
特に朝日小屋は雰囲気もよく、高山植物や夕陽などが楽しめおすすめの小屋・テント場です。朝日岳周辺は人も少なく、途中会う人も「心から山が好き」という感じの人が多く玄人好みの山だなという印象を受けました。静かに山歩きを楽しみたい人にもおすすめです。
次の山歩きの参考にしてただけるとうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!!
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