私は2024年10月からスペイン巡礼を行いました。ここでは私の体験に基づいて「カミーノにお金はいくら必要か?現金は必要?カード使える?」といったお金の話をしたいと思います。カミーノの概要や私の体験談は次の記事を読んでいただけますのでよかったら読んでみてください。
この記事の情報は2024年10月から11月の実体験に基づいてます。最新の情報はご自身でご確認ください。またこの記事では1€=160円として計算しています。
実際に使った金額
私がカミーノで1日にかかった金額を計算したところ約4500円でした。だいたい17万円ほどです。私は1日の予算を30€(約4800円)としていたのでいい線いったのではないかと思います。この金額にはカミーノを始めるまでの飛行機代交通費は含まれていません。
なのでカミーノ全体の予算を考える場合次のように計算するといいと思います。
(カミーノを歩く日数+予備日+移動日)×1日の予算+雑費(現地でのSIM、観光施設の入場料など)+出発地までの交通費+日本からの往復飛行機代+海外保険代+持ち物を買うお金=カミーノ全体の予算
正直私は日数や予算に関してはざっくりとしか予定をたたていませんでした(カミーノ後も旅を続けるので時間は限られていませんでしたし、旅全体の予算で考えていたので)。歩き始めてからお金の感覚をつかみ1日の限度予算を決めていった感じです。
ちなみに私は基本節約派で食事は自炊できるところはしていましたが、使う時は使うというスタンスでした。洗濯に関しては基本手洗いです。
この記事ではカミーノを歩き始めてから必要になるお金の話をしたいと思います。
カミーノでは何にお金が必要?
宿代
カミーノには、特にたくさんの巡礼宿(アルバルゲ)があります。値段は7€〜14€(約1100円〜2200円)です。公設や教会系のアルバルゲは安めで、個人経営だと少し高くなります。ただしこれはドミトリーの値段で、個室だと値段はさらに高くなります。中には寄付制のアルバルゲもありました。

食事代
外食するならカフェやバルの軽食で5€〜10€(約800〜1600円)、しっかりとしたランチや夕食だと12€〜16€(約2000~2500円)。節約しようとすればスーパーで食材を買って自炊するといいでしょう。私は朝食昼食はスーパーで買ったパンや果物を食べ、夕食はキッチンがあるところでは極力自炊するようにしました。ただし全てのアルバルゲにキッチンがあるとは限りませんし、あってもキッチンの設備が充実していないこともあります。またキッチンがあっても村にスーパーが無い、閉まってるということもありました(スペインでは日曜日にスーパーが閉まることが多い)。

自炊ができない場合アルバルゲかレストランで夕食を食べるしかありません。でもそこならではの食事や巡礼者との食事も楽しめるので、チャンスがある時はアルバルゲやレストランで食べていました。多くの街には巡礼者メニューというのを用意したレストラン・バルがあるのでよく食べに行ってました。多くの場合メニューにはワインがついてきます。ちなみに私は節約派と言いながらビールは1日に2〜3杯は飲んでいました(スペインはビールが安いのです)。参考までにカフェやバルの食事やスーパーの食材の価格を載せておきます。
カフェ・バル
コーヒー 1~1.5€
トルティーヤ 3.5~4€
ビール 2~4€
アルバルゲやレストランの夕食
巡礼者メニュー 12~16€
ちょっといいレストラン 20~30€以上
スーパー
バゲット一本 0.5€〜
りんご1個 0.45€〜
バナナ1本 0.3€〜
ビール(350ml) 0.8€〜

洗濯機乾燥機代
宿にある洗濯機は3〜4€、乾燥機も3〜4€かかりますので、洗濯乾燥まですると6〜8€(約1000円)前後かかってしまいます。洗濯は毎日しなくてもいいですが、1回1000円は出費としてはバカになりません。私は基本手洗いで済ませていました。洗濯機も乾燥機も大きいので誰かとシェアすると安く済みます。

その他お金を使う場面
・SIM代
私はSIMは使わず、アルバルゲのWifiで乗り切りました。ほぼ全てのアルバルゲでWifiが利用できます。ただ多くの人がSIMを買っているようでした。私が探した中で一番良さそうなのがOrangeのTravel SIMでしたが、日数が微妙なので買わないままでいました。
Orange Travel: Buy and top-up your international SIM & eSIM
・観光施設への入場料
大きな街の教会や大聖堂は入場料がかかる場合があります。私が行ったブルゴスの大聖堂は5€(巡礼者価格)、レオンの大聖堂は6€でした。ちなみにサンティアゴの大聖堂は入場料はいりません。また巡礼証明書を発行してもらうのにもお金がかかります。

現金は必要?カード使える?
現金は必要ですし、アルバルゲや小さな商店は現金しか受け付けない場合もあります。またクレジットカードが使えてもカード利用最低価格が設定されている場所もあります。アルバルゲで現金のみは割と多いです。多くのバルやカフェ、レストランではクレジットカードが使えます。なのである程度現金を用意した上で、クレジットカードを使うという感じでいいでしょう。
現金はいくらいる?どこで手に入る
私はカミーノでは2回ATMから200€ずつ合計400€引き出しました。だいたいこれで足りたと思います。ATMは小さな村以外の街には大抵あります。ただATMによって手数料が違うので注意です。サン・ジャン・ピエ・ド・ポーのATMで200€引き出した時は画面に何も表示されず、後で確認したら12€もの手数料が引かれていて顔が青ざめました。レオンのATMでは手数料は4.5€でした。
また私はろくに下調べもせずに出国しユーロを持っていなかったのでシャルル・ド・ゴルル空港で日本円(1万円)を両替。レートは最悪で痛い思いをしました。多くのサイトで指摘されている通り「シャルル・ド・ゴルル空港では絶対に両替してはいけません」。まだ日本でユーロを用意していった方がマシです。
現金の引き出し方は下調べが必要だと痛感しました(すいません、ここでは失敗談のみしか書いていませんが)。

まとめ
この記事では私の体験をもとに「カミーノにお金はいくら必要か?現金は必要?カード使える?」といったお金の話をお伝えしました。巡礼前後の飛行機や交通費に関しては情報はここでは紹介していませんが、カミーノで1日にどれくらい使うかの参考にはなると思います。
ただ一つ言えることは「十分に予算を確保した方がいい」ということです。仲良くなった巡礼者と時間を過ごすことが多くなると外食の機会も増えますし、なんと言ってもスペインの料理はおいしいです。せっかくの巡礼、思いっきり楽しんでほしいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました!!