2024年1月西表島にある日本最南端のキャンプ場「南風見田(はえみだ)キャンプ場」を利用しました。ビーチも近く、静かな時間を過ごせとてもよかったので紹介したいと思います。
私は年末年始の休みを利用して南風見田キャンプ場に3泊しました。このキャンプ場をねらってきたわけでなく、仕事で西表島に来ていて年末年始をのんびり過ごす場所はないかと思い、近くにあった南風見田キャンプ場で過ごすことにしたわけです。結果予想以上にのんびりとした時間を過ごせ満足しました。
私は登山が好きでその途中でキャンプすることが多いので、一般のキャンプ場でも登山道具を使ってキャンプします。キャンプ場を巡るキャンパー目線ではないですが参考にしただけるとうれしいです。
南風見田キャンプ場ってどこにある?
南風見田キャンプ場があるのは沖縄県の西表島です。西表島には空港がないので、石垣島からフェリーでのアクセスとなります。西表島にはキャンプ場が3つあり、南風見田キャンプ場はそのひとつです。西表島の南にあり、日本最南端のキャンプ場です。
南風見田キャンプ場への行き方
南風見田キャンプ場は島を半周する県道の終わりにあり、バスなどの公共交通機関はありません。レンタカーや自転車、徒歩などで行く必要があります。最寄りの豊原バス停からも歩いて1時間かかります。
注意が必要なのは西表島にはフェリー乗り場が2つあること。島の北の上原港と南の大原港は車で約50分の距離です。南風見田キャンプ場の最寄りの港は大原港です。大原にはレンタカー会社がいくつかあり、車だけでなくバイクや自転車をレンタルすることもできます。大原から南風見田キャンプ場まで車で約15分です。
私は大原から歩いて行きました。1時間ほど歩きましたが歩けない距離でもありません。道路脇にはサトウキビが風に揺れていました。
南風見田キャンプ場の基本情報
名称 | 南風見田キャンプ場 |
利用期間 | 通年 |
料金 | 1名1泊:900円 日帰りキャンプ1名につき:900円 貸切1日:20,000円 |
チェックイン | 4月~9月:19:00までに 10月~3月:18:00までに |
チェックアウト | 15:00まで |
予約 | 前日までに要予約 |
住所 | 〒907-1434 沖縄県八重山郡竹富町字南風見508-33 |
電話 | 090-9781-0940 |
ホームページ | https://www.haimidakyanpu.com/ |
南風見田キャンプ場の施設情報
キャンプ場入り口から林を通り抜けてキャンプサイトに行きます。
キッチン
東屋に流し台があり、フライパンなどの調理器具は一通り揃っています。また大きな囲炉裏があり薪で調理することができます。ピザ窯もあるのでピザを焼くこともできます。水は川の水です。薪は自由に使っていいそうです。
東屋の裏にゴミ捨て場があります。
トイレ・シャワー
トイレは男性用の小便器と男女共用の和式水洗トイレがあります。トイレの裏に水シャワーが2つあります。
五右衛門風呂もあります。使い方にコツがいるので、使いたいときは管理人さんに使い方を聞きましょう。
テントサイト
どこにテントを張ってもいいそうです。奥の木々の間にもスペースがあります。
その他
魚を捌く場所もあります。
基本的に設備は整っていますが、電気がありません。懐中電灯やモバイルバッテリーなどは必須アイテムです。また温水シャワーはありません。フライパンなどの調理器具は一通り揃っていますが、食器やカトラリーなどはないので持参する必要があります。
またキャンプ場内の携帯の電波は弱いですが、南風見田の浜まで出ると良くなります。
南風見田キャンプ場の周辺情報
最寄りのスーパー
玉盛スーパー
大原にある玉盛スーパーが最寄りのスーパーです。フェリー乗り場から歩いて行けます。基本的な食料はここで買うことができます。ただ離島ということもあり値段は高いです。またカセットコンロ用のガスカートリッジ(CB缶)も買うことができますが、アウトドア用のガスカートリッジ(OD缶)はありません。私はCB缶で使えるバーナーを準備しました。食料を安く買ったり、OD缶を入手したりするには石垣島で行う必要があります(石垣島でOD缶が購入できるところも限られているようです)。
大富共同売店
大原から北へ車で3分ほどのところにある大富の集落にある共同売店です。玉盛スーパーほどは大きくはありませんが、基本的なものは揃っています。
観光スポット
南風見田の浜
キャンプ場から徒歩1分のところにあるビーチです。全長2kmもあり、白い砂浜が広がっています。沖合には波照間島が見えます。
忘勿石(わすれないし)
南風見田キャンプ場まで行く途中にあります。太平洋戦争中西表島に強制疎開された波照間島住民がマラリアで命を落としました。その悲惨な出来事を忘れないために、石にその想いが刻まれています。南風見田の浜からもビーチを歩いて行けます。
南風見田キャンプ場のおすすめポイント
おすすめポイント①ビーチまで徒歩1分
なんといっても南風見田の浜まで1分で行けるところです。観光スポットではありますが、あまり人は多くなく静かでのんびりできます。海もきれいでSUPやシュノーケリング、釣りなどが楽しめます。
おすすめポイント②星がきれい
キャンプ場には電気がなく、また周辺に集落もないため夜は真っ暗です。天気がよければ満点の星空を眺めることができます。
おすすめポイント③海外みたいな雰囲気
キャンプ場やその周辺にはパパイヤやバナナなど本州で見られないような亜熱帯の植物があったり、カラフルな蝶が飛んでいたりと、まるで海外の南の島にいるような気分になります。
また夜にはジャングルを思わせるような独特な生き物の鳴き声が聞こえたり、ホタルが飛んでいたりします。なんだか日本にいる気分がしませんでした。
おすすめポイント④静かに過ごせる
人里離れたところにあり、アクセスも悪いので人が少なく静かです。キャンプ場の前の道路は南風見田の浜まで行く車がたまに通るくらいで、キャンプ場も利用者以外は入れないのでのんびりとした時間を過ごせます。私は3泊中2泊はひとりでした。ビーチを散歩したり、本を読んだりして過ごしました。
ちなみに管理人さん曰く、「キャンプ場が一番混む時期は2、3月」だそうです。春休み中の学生さんが多いようで、静けさを求めるならこの時期を避けた方がいいかもしれません。
おすすめポイント⑤五右衛門風呂がある
南風見田キャンプ場に泊まったらぜひ五右衛門風呂は体験してほしいです。火の付け方やお風呂の入り方にはコツがいるので、管理人さんが教えてくれます。私は自分で火をつけようとしてなかなかつかずに苦労しました。薪で沸かしたお湯で体が芯からあたたまり、とても気持ちいいです。
おすすめポイント⑥冬でも寒くない
西表島は冬でも寒くないので快適に過ごせます。寒くないと言っても、雨の日や夜などは肌寒いです。ですが本州の冬に比べれば断然暖かいです。
私がキャンプ場に滞在した1月上旬は最高で24°、最低で16°でした。昼に日が照ると半袖半ズボンで過ごせ、夜も3シーズン用の寝袋で十分快適でした。現地の人は「冬は寒いよー」と言いますが、冬を雪国で過ごしたことのある私からとっては西表島は常夏のように感じます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は日本最南端のキャンプ場「南風見田キャンプ場」を紹介しました。
アクセスは良くないですが、その分白い砂浜や満点の星空といった自然を感じたり、静かに過ごしたりするには最適のキャンプ場です。また本州とは違う気候や植物は「ここは日本?」と思えるところもあり、なんだか海外にいる気分がしました。私は最初2泊の予定だったのですが、あまりにも居心地が良かったのでもう1泊しました。離島でのキャンプやのんびりしたキャンプをしたい方にはおすすめです。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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