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【実体験】沖縄サトウキビ製糖工場バイトはきつい?稼げる?|仕事内容・生活・収入を徹底レポ

サトウキビ畑
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冬の季節労働として人気の「沖縄サトウキビ製糖工場バイト」。

気になるけれど「きついのかな?」「本当に稼げるの?」と不安に思う人も多いのではないでしょうか。

この記事では、工場バイト未経験の私が2023年12月〜2024年4月まで実際に働いた体験談をもとに、仕事内容・勤務時間・生活環境・稼いだ金額までリアルに紹介します。

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沖縄サトウキビ製糖工場バイトとは?

稼げるのは「収穫」じゃなくて「工場バイト」

「冬は沖縄のサトウキビバイトでガッツリ稼げる」――旅人やバックパッカーの間でよく聞く言葉です。

ただ、私は当初「サトウキビ=刈り取り作業(キビ刈り)」を想像していました。炎天下でひたすら刈り取る過酷な労働、映画「深呼吸の必要」の世界そのものです。

風に揺れるサトウキビ

しかし調べてみると、本当に稼げるのは刈り取りではなく工場でのアルバイトだと分かりました。キビ刈りは体力的にハードな割に、思ったほど稼げないようです。

冬限定で工場がバイトを募集

沖縄では12月〜3月にかけてサトウキビを収穫し、島内の17カ所にある製糖工場で加工されます。

製糖工場紹介 | (公式)日本分蜜糖工業会
八つの島の八つの黒糖 | 沖縄県黒砂糖協同組合

サトウキビは手刈りだけでなく、機械で収穫される

この時期に工場は毎年短期バイトを募集。派遣会社経由もあれば、工場が直接求人を出すこともあります。私は直接応募しました。

派遣会社の求人
求人募集 | YUIME株式会社
※季節外には製糖工場求人が出ていない場合もあります

求人情報を見てもらうとわかる通り、時給は900円前後と決して高くありません。

それでも「長時間労働」「寮完備で生活費がかからない」という条件により、結果的にしっかり稼げる仕組みになっているのです。

工場バイト未経験でも大丈夫?

私自身、工場バイトは未経験で「単純作業ばかりで耐えられるかな」と不安でした。

さらに「長時間労働」「夜勤」「休み少なめ」という条件は、これまでホワイトな働き方に慣れていた自分には正直ハードルが高かったです。

ただ、「寒さが苦手」「冬にまとまったお金を貯めたい」という気持ちが勝ち、思い切って応募。結果的に大きなストレスなく働けました。

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製糖工場バイトの仕事内容・勤務時間・きつさは?

私が働いたのは、サトウキビから黒糖を作る製糖工場。仕事内容は工場によって多少違いますが、大枠は似ています。

仕事内容

配属は「機械部署」。恐れていた「単純作業の繰り返し」のような仕事はありませんでした。

主な仕事はサトウキビの汁を煮詰める機械の監視・管理でした。毎日やることは同じで大きく見れば単純作業の繰り返しですが、同じ場所にじっとしていなくてもいいというのが助かりました。

  • 1時間ごとのチェック(pHや糖度、計器の確認)
  • 決まった時間の清掃
  • ブザーが鳴ったら薬品投入などの対応
  • 機械の不具合があれば社員と対応

チームは社員を含め3〜4人。待機時間も多く、作業自体は複雑ではありません。

ただ「待機が長すぎて時間を持て余す」のが一番きつかったです。

他の部署には、

  • 重機やフォークリフトの操作(要免許)
  • サトウキビ圧搾機の管理
  • ボイラー監視
  • 白衣での黒糖仕上げ・箱詰め
  • 品質検査・分析

などがあります。どの部署も「内容は簡単だが時間が長い」と皆口を揃えていました。

製糖期間中は24時間稼働し続ける製糖工場

勤務時間・休日

  • 基本12時間勤務(休憩1時間あり・時給発生)
  • 昼:8:00〜20:00/夜:20:00〜8:00
  • 週ごとの交代制

特に大変なのは交代日。17〜19時間勤務になるため、かなりきついです。

交代日の勤務時間

休憩時間に支給された弁当を食べることができます。

休日は週1日(以前は月2〜3回程度だったらしいので改善された模様)。しかし部署によっては人員配置の関係で休みのない人もいました。年末年始は工場自体が稼働せず、一週間ほど休みでした。

勤務体制は工場によって異なり、今後「3交代制」になる可能性もあるとのこと。3交代制になったら稼げなくなるかもしれません。

交代日の長い勤務終わりに晴れていれば開放感も大きい

仕事はきつい?

仕事自体難しいものではありませんが、「きつい」です。楽ではありません。

「重労働で体力的にきつい」というよりも、長時間労働と待機時間の長さが一番つらいポイント。

とはいえ「覚悟していたよりはやれた」というのが正直な感想です。

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沖縄サトウキビ製糖工場バイトは稼げる?

給与体系

私の基本時給は920円。これは経験や部署によって異なります。ここに時間外手当(25%増し)深夜手当25%増し)、休日時間外手当(35%増し)などが加算されます。

【1日に稼げる金額例】
12時間昼勤務の場合:8時間基本(920円×8)+休憩1時間(920円×1)+残業3時間(920円×1.25×3)=11,730円

12時間夜勤務の場合:8時間基本(920円×8)+休憩1時間(920円×1)+残業3時間(920円×1.25×3)+深夜手当6時間分(920円×0.25×6)=13,110円

17時間勤務の場合:8時間基本(920円×8)+休憩1時間(920円×1)+残業8時間(920円×1.25×8)+深夜手当6時間分(920円×0.25×6)=18,860円

19時間勤務の場合:8時間基本(920円×8)+休憩1時間(920円×1)+残業10時間(920円×1.25×10)+深夜手当6時間分(920円×0.25×6)=21,160円

また工場都合で突然休みになった場合は基本給の60%は補償されます。

労災保険寮費は給料から引かれます。季節労働なので、雇用保険と健康保険の加入はなし。また最後まで勤務期間を全うすれば渡航費の補助満了手当の支給があります。ちなみに直接雇用と派遣雇用では給与体系は異なります。

実際に稼いだ金額

では実際いくら稼げたのでしょうか?

総収入(寮費・労災保険を除く、渡航費・満了手当込み):1,253,000円
契約期間:約4ヶ月半(134日)
実勤務日数(交代日も1とする):103日

1日あたり約12,000円、月換算で約28万円。

生活費(家賃・食費・交通費)がほぼかからないため、約120万円を貯金できました

稼げるかどうかは「工場と年次次第」

製糖工場の稼働日数はサトウキビの収量や天候で変わります。

同じ年でも早く終わる工場もあれば、5月まで延びる工場もあるそうです。事前に予測は難しいですが、稼ぎたい場合は稼働日数が多い工場を選ぶといいということです。

こちらで各製糖工場の稼働状況(令和4年度)を確認できます。
沖縄県における令和4年産さとうきびの生産状況について

寮費や待遇も工場によって異なるため、求人はしっかり比較した方が良いです。

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生活環境と人間関係

寮生活

私が選んだ工場は新築の個室寮・Wifi完備が決め手でした。

部屋はビジネスホテル並みに快適で、シャワー・トイレもきれい。洗濯機は無料。

寮は新しくてきれい

食堂のご飯は毎回しっかりしていて美味しかったです。

寮の食事は毎日おいしかった

スーパーも徒歩圏内にありましたが、離島なので物価はやや高め。またAmazonは注文して届くまで一週間。基本的に寮で生活していればお金を使うことはありません。私はスーパーでビールとかコーヒーを買うくらいでした。

1日12時間働いたからといって「時間がない」という感じは全くありません。通勤時間は5分で、食事の準備もしなくていいので案外時間はあります。私は毎日7、8時間寝ていましたし、寝る前に動画を見たり本を読んだりしていました。逆に生活にリズムができて健康的な生活が送れました。

仕事はハードでも、生活は快適そのものでした。

休日の過ごし方

  • ビーチ散歩やSUP
  • ブログ執筆
  • キャンプ
  • 島内観光

人によっては自転車で出かけたり、他の島に遊びに行ったりと自由。

工場がある場所の環境も、求人選びの大事なポイントです。

沖縄ならではの風景が広がっている

どんな人たちが働いてる?

20〜50代まで幅広く、男女比は男性が多め。何年も来ているベテランさんもいますし、初めての人も。

旅人、山小屋勤務経験者、元飲食店経営者など、バックグラウンドはさまざま。こういうところに来るような人たちですから経験豊富で凝り固まった常識に縛られることなく割と自由に生きている人が多かったです。

外国人技能実習生も多く、和気あいあいとした雰囲気でした。

「稼ぐ」という目的が共通しているので、余計なしがらみもなく過ごしやすかったです。

その年によって、工場によっても雰囲気は変わります。何年か来ていて、仲良くなっている人たちもいました。私には合わない人もいましたし、仲良くなった人もいました。話す人がいたり一緒にお酒飲んだりできたおかげで仕事を乗り切れた気がします。

こういった出会いも楽しみの一つではないでしょうか。

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沖縄で稼ぎたい人におすすめの理由

  • 冬にガッツリ稼げる(数ヶ月で100万以上も可能)
  • 沖縄の自然や雰囲気を楽しめる
  • 出費がほとんどなく貯金しやすい

工場で単純に稼ぐなら自動車工場などの方が効率はいいかもしれません。でも「沖縄で働きたい」「暖かい冬を過ごしたい」という人には間違いなくおすすめです。

仕事終わりに眺めた星空や夕陽の景色は、お金以上の価値をくれました。

夕陽を見ながら飲むビールは最高
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まとめ|沖縄サトウキビ製糖工場バイトは、きついけれどしっかり稼げる

沖縄サトウキビ製糖工場バイトは、きついけれどしっかり稼げるアルバイトです。

そして稼げたこと以上に、沖縄での生活や人との出会いが大きな収穫になりました。

「気になっているなら挑戦してみる」――たった3〜4ヶ月ですが、お金以上の経験を得られるはずです。

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