この記事では私のお気に入りのパタゴニアのジャケットを実際にシームテープを使って補修したのでその様子をお届けします。
どこに行くのもクラウドリッジ
ここ数年山や旅、そして日常においても相棒として活躍してきたパタゴニアのクラウドリッジジャケット。胸ポケットがないことに不満を覚えつつも、使い続けると愛着が湧いてくるのもです。
定期的に専用の洗剤を使って手入れをして、焚き火の火の粉による穴もリペアシールを貼って使い続けてきました。しかし購入から4年ほどしか経っていないものの、酷使しすぎたせいかさすがにガタがきているようでした。

そして2023年悪天候の中立山に挑んだ時、強行山行のバチが当たったせいか大雨の中下山する羽目になりました。この時もクラウドリッジを着ていましたが、雨がジャケット内に浸水。全身ずぶ濡れになりガタガタ震えながら、観光客で賑わうケーブルカー駅に辿り着きました。
ジャケットにガタがきていることはわかっていたものの、「まー大丈夫だろう」という感じでした。しかしこの山行でジャケットの重要性を強く実感しました。
ジャケットの内側を見ると、シームテープが剥がれていました。それまで私は「撥水性」の方が大事だと思い込んでいたのですが、シームテープもまた(より)重要であることがわかりました。

パタゴニアの店舗にジャケットを持ち込んで見てもらった時は「修理はできない」と言われました。商品の状態などによっては交換や返品も可能とも言われたのですがなぜか私はそのまま持ち帰りました。あまりにも使い込みすぎて返品交換なんて無理だろうと勝手に思ったのと、このジャケットに愛着があったからです。そして「リペア押し」のパタゴニアであっけなく「交換ですねー」と言い放たれたのも癪(しゃく)でした。そう簡単にリペアを放棄するのか、パタゴニア。
しかしこのジャケットでは山に持って行けません。新しいものを買おうかとも思って色々探したのですが、「これ」というものが見つからず保留。この時私は他にも服をリペアしていたので「ジャケットも自分でやってみるか」ということになりました。
アウトドアジャケットのシームテープを補修する方法
この記事を参考にさせてもらいました。正直こっちを見てもらえばできるのですが、私が実際にやった方法を紹介します。こちらはノースフェイスで、私はパタゴニアですし。
私はAmazonでシームテープを購入しました。
TMOX アイロン圧着式 3レイヤー適合 シームテープ テント ザック タープ シート レインウェアー メンテナンス用 (グレー, 10m)

用意するもの
・シームテープ
・はさみ
・アイロン
・アイロン当て布もしくはキッチンペーパー/ペーパータオルなど
・アルコール除菌シート(汚れを拭き取るもの)
それでは早速作業にかかります。

私は作業の前にジャケット自体をジャケット用の洗剤を使って洗いました。
①剥がれたテープを取り除く
張り替えたいテープを取り除きます。取りにくいテープはアイロンで当て布しながら温めると簡単に剥がれます。



②テープ跡をきれいに拭く
テープ跡をきれいに拭いていきます。私はアルコール除菌シートを使いました。全てきれいに拭き取るに越したことはありませんがなかなか取れません。私はある程度で良しとしました。

③シームテープをアイロンで圧着する
剥がした後の縫い目にシームテープを圧着していきます。適当な長さに切ったテープをまず貼りたい位置におきます。そしてずれないように当て布もしくはキッチンペーパーなどで抑えます。そして当て布を抑えたままシールがずれないようにアイロンを当てます。シールが圧着できているか確認しながら当てて、全部圧着できているようならOKです。




私は最初当て布を使っていたのですが、途中からペーパータオルでアイロンを当てるようにしました。なぜなら当て布に、取りきれなかった前のテープの粘着材が熱で溶けてくっついてしまっていたからです。粘着剤がついた当て布でアイロンで当てるとシームテープが当て布にくっついて…とめんどくさいことになります。ペーパータオルなら変えるだけでいいので楽です。
これを繰り返していきます。



アイロンを当てるだけでもいい
今回は明らかに剥がれていて浸水してくるようなところだけ首元、肩周辺に新しくシームテープを貼り替えるだけにしました。他にもシールが浮いていて「ここも怪しいな」というところもあったのですがキリがありません。
そこで既存のテープの上から当て布してアイロンを当てるとくっつきました。これがどれほど効果あるかはわかりませんが、少しは寿命は伸びたかもしれません。


まとめ
この記事では私のお気に入りのパタゴニアのジャケットを実際にシームテープを使って補修し、その様子をお届けしました。
作業は思ったよりも簡単に作業することができました。しかしどれくらいこのジャケットの寿命を伸ばせたのかは定かではありません。正直天気が怪しい山に持っていくのは不安ですが、しばらくは旅や街歩きの相棒ではいてくれる気がします。
参考にしていただければうれしいです。ここまでお読みいただきありがとうございました!!
TMOX アイロン圧着式 3レイヤー適合 シームテープ テント ザック タープ シート レインウェアー メンテナンス用 (グレー, 10m)
コメント
はじめまして。
コメント失礼します。
わたくしもクラウドリッジジャケット長年愛用しております。同じように大切にされている方の記事を嬉しく拝見しました。
当方4年半使用してきて最近ポケット部分にテープの剥離が出まして早速パタゴニアに相談したところ、まだリペア方法が確立されていないとかで、もしかしたらレーザーによる圧着でリペアできるかもと回答を頂けました。
正直僅かな剥離だし街着メインなので支障無いので、リペアはもう少し様子見てからにしようかなと迷っております。
はじめまして。コメントありがとうございます。私もこのジャケットがお気に入りで、修理できるか相談したのですができないと言われたのはショックでした。レーザーによる圧着の件は知りませんでした。ぜひともリペア方法を確立してほしいものです。
自分で剥離を修理したもののやはりアウトドアでの使用には不安があり最新のジャケットを最近購入しました。クラウドリッジは街で着ようと思ってます。